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ラウンド 11: 岡本尋 vs. Christoph Lippert

森慶太

ドイツの誇るデッキビルダー、Lippert(青白)と再開した岡本(赤緑タッチ白)。
昨日の最終戦を I.D. してから3 連勝し、現在日本勢首位である岡本は 8-2-1 の 25 point。ここを勝てばトップ 8 入賞が現実味を帯びてくるだけに、是非ともこれはモノにしたい一戦だ。対するのはドイツの強豪 Christoph Lippert。

Game 1

岡本は《リサトグ/Lithatog》、《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》、《リフレッシュ/Refresh》、《ミリキン人形/Millikin》、《一瞬の平和/Moment's Peace》といったカードが控えた 1 ランドのハンドをキープし、...これが裏目となる。

岡本が《山/Mountain》 1 枚のまま悶々と Discard を繰り返す間に《秘教の幻想家/Mystic Visionary》、《エイヴンの群れ/Aven Flock》、《エイヴンの風読み/Aven Windreader》と高速展開する Lippert。

お互いに苦笑するしかなかった。

Lippert 1-0

Game 2

今度は《森/Forest》から《精励する農場労働者/Diligent Farmhand》という立ち上がりの岡本。《のぞき見/Peek》で岡本のハンドをメモする Lippert。そこには《飛びかかる虎/Springing Tiger》、《一瞬の平和/Moment's Peace》、《ドルイドの抒情詩人/Druid Lyrist》、《リフレッシュ/Refresh》というカードが隠されていた。そして、Lippert は《思考をかじるもの/Thought Nibbler》サモン。《精励する農場労働者/Diligent Farmhand》は平地をサーチするための贄となった。

岡本が《飛びかかる虎/Springing Tiger》、Lippert が《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》。
《ドルイドの抒情詩人/Druid Lyrist》の返しに《公証人/Scrivener》で《のぞき見/Peek》を回収。

岡本はすでに公開情報となってしまった《リフレッシュ/Refresh》をキャントリップし、見事に《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》を引き当てた。そう、最近、値段・人気ともに赤丸急上昇のスーパークリーチャーである。

Lippert も《秘教の十字軍/Mystic Crusader》を展開するが、岡本は満を持して《リサトグ/Lithatog》を召喚し、盤上にプレッシャーをかける。

もちろん《リサトグ/Lithatog》の能力で土地 5 枚を墓地に叩き込んでスレッショルドし、6/6 Flyer となった《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》とダブルアタック。

ここで、先ほど回収しておいた《のぞき見/Peek》を使いつつ《霊気の噴出/AEther Burst》で《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》をバウンスした Lippert。もちろん、次なる《処罰者》再召喚はハンドの《中略/Syncopate》がこれを阻んだのだった。

そして、岡本のタップアウトを狙い済まして Lippert は《霊力/Psionic Gift》をエンチャントし、《ドルイドの抒情詩人/Druid Lyrist》を除去。ここで彼はさらに《石灰石のゴーレム/Limestone Golem》を展開してノーハンドとなった。

岡本は《容認される損失/Acceptable Losses》でこの《石灰石のゴーレム/Limestone Golem》を即座に除去し、《飛びかかる虎/Springing Tiger》でアタックを継続。ライフ 2 vs. 15。

とどめをさしたい岡本は続くターンも 2 体で突撃。
《飛びかかる虎/Springing Tiger》が《秘教の幻想家/Mystic Visionary》&《公証人/Scrivener》ダブルブロックとPingで除去され、《リサトグ/Lithatog》は《秘教の十字軍/Mystic Crusader》のプロテクションで制御されてしまったのだった。

ここにきて Lippert は《非物質化/Dematerialize》で《リサトグ/Lithatog》をバウンスし、《天使の壁/Angelic Wall》などのブロッカーを召喚しつつ《秘教の十字軍/Mystic Crusader》でのアタックを開始した。3/2 Flyer(pro:red) & Pinger(0/4)というダメージクロックはこうなると致命的な存在で、岡本の通算 3 敗目はもはや動かしがたいかのようであった。

...しかし、岡本はラストチャンスのドローで《Firebolt / 炎の稲妻》を引き当てて見せたのだ!

岡本尋 1-1

Game 3

《モスファイアの卵/Mossfire Egg》、《ミリキン人形/Millikin》と続く先行岡本。一方、悩んだ末に後手を選択したLippert は《のぞき見/Peek》で《容認される損失/Acceptable Losses》と《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》という岡本のハンド内容を確認してから、サモン《秘教の幻想家/Mystic Visionary》。

岡本は《卵》をキャントリップさせて(ここで《凶暴象/Rabid Elephant》を見事トップデッキ!)からサモン《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》。もちろん、続くターンに《凶暴象/Rabid Elephant》!

Lippert はこの《凶暴象/Rabid Elephant》を《追い返し/Repel》したものの、《秘教の幻想家/Mystic Visionary》で《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》を相打ちにするプランは《リフレッシュ/Refresh》で台無しにされてしまったのだった。

Lippert は《信仰の証/Testament of Faith》をキャストしてターンエンドし、岡本が再召喚した《凶暴象/Rabid Elephant》を《中略/Syncopate》。その上で《エイヴンの群れ/Aven Flock》を続くターンに召喚したのだった。

岡本は《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》に《シートンの願望/Seton's Desire》をエンチャントし、《容認される損失/Acceptable Losses》でこの《エイヴンの群れ/Aven Flock》を除去してビートダウンモードに突入した。これでノーハンド、墓地 6 枚である。

ブロッカーを何とか調達したかった Lippert が召喚した《石灰石のゴーレム/Limestone Golem》も、《ミリキン人形/Millikin》経由でスレッショルドさせた《炎熱の突風/Thermal Blast》!

岡本はさらに《呪文散らしのケンタウルス/Spellbane Centaur》をトップデッキしてきたのだった。

なんとか《シートンの願望/Seton's Desire》つき《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》を《霊気の噴出/AEther Burst》し、次なるクリーチャーが展開できない岡本を前に一息ついた Lippert。

ライフ差は 18 vs. 9。

岡本が攻めあぐねているところに《カーターの願望/Kirtar's Desire》を引き当て、《リサトグ/Lithatog》を沈黙させた Lippert。彼は《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》を召喚し、その返しに岡本が《投鎖獣/Chainflinger》を引き当てる。

もちろんとっくにスレッショルドは満たしており、この 2 点 Pinger は致命傷となりそうな感があった。

《投鎖獣/Chainflinger》だけは絶対に何とかしなければならないLippert は意を決したように《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》でアタックし、「壁エンチャントメント」を起動してからキャスト《文化交流/Cultural Exchange》(タップアウト)。岡本はもちろん《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic》をレスポンスで《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》に叩き込み、壁(起動している《信仰の証/Testament of Faith》)と《投鎖獣/Chainflinger》の交換が行われた。

Lippert は次ターンに《雲を追うエイヴン/Aven Cloudchaser》で《信仰の証/Testament of Faith》を破壊して戦線再構築を果たしたものの、岡本の《Firebolt / 炎の稲妻》トップデッキによってすべてがなぎ払われてしまった。

ここで一気に岡本が最終攻撃態勢に突入したかに思われた。

しかし、Lippert は致命傷を負う前に《エイヴンの風読み/Aven Windreader》と《秘教の十字軍/Mystic Crusader》を展開し、しかも《十字軍》には次ターンに《霊力/Psionic Gift》がつくという充実振りであった。この段階でライフ差が13 vs. 8。

ただ、一転して盤上を制圧したLippert が岡本のライフを 9 点まで削った段階でタイムアップのアナウンス。

エキストラターンいっぱいで岡本のライフが 0 になるかどうか、という勝負となった。

そして、岡本がエクストラターン 1 に《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》トップデッキするも、これが即《非物質化/Dematerialize》されてしまい、フライヤー 2 体のアタックで岡本の残りライフは 3 にまで削り落とされる。

しかし、続く Lippert の《エイヴンの風読み/Aven Windreader》のアタックも、序盤に墓地に送り込まれていた《一瞬の平和/Moment's Peace》フラッシュバックによってこれは無効化される。辛うじて岡本は生き延びたのだった。

...もちろん、Lippert にあと 1 ターンの未来が残されていたならば試合結果は引き分けではなく Lippert の勝利であったのだが、考え方を変えたなら、わずか数十秒の違いでこの絶体絶命の危地を引き分けに出来たわけである。

岡本にはツキがある、と言えるのかもしれない。

Final Result:Draw Game



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