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Semifinal: 荒堀 和明 vs Long , Mike

Koichiro Maki

 事前に荒堀に一つ尋ねてみた。
 「Miracle Grow との勝負ってどんな感じ?」
 快い返答。
 「90%無理です。」
 そうですか。

Game 1

 Longのキャストした《 Werebear / 熊人間 》に対して荒堀は秒でピッチの《 Force of Will 》。

 ゲームは緩やかに開始された。

 次なる《 Waterfront Bouncer / 波止場の用心棒 》に大しては《 Daze / 目くらまし》。更にこれに対してLongの Daze が飛ぶ。両者のデッキはタイプは違えど、共に《 Winter Orb / 冬の宝珠 》を使用している。それに支えられる形で各種のピッチカウンターが採用されているわけで、フルマナタップ状態からでもごく普通にカウンター合戦が発生する。

 Long は更にこの Bouncer に対し《 Curiosity / 好奇心 》を装着、瞬間的に危険生物へと強化を行う。

 序盤から積極的にピッチカウンターを使用してきた荒掘。それは次なるカードの布石でもあった。そう、ダメージと共に強力なアドバンテージをもたらすある生物を通すにあたって Long にそのカウンターを消費してもらうためである。

 《 Shadowmage Infiltrator / 影魔道士の浸透者 》

 そして荒堀の狙いどおり、 Long は先のカウンター合戦で防止手段を一時的に消費しつくしていたのである。

 1/1 と 1/3。互いにドロー能力を有する生物であるが、サイズが異なる。仕方なく Long はアドバンテージを失ってでもバウンス能力を使用することにした。なんとか次のカウンターを引き当てるか、もしくはブロック可能な《 Wild Mongrel / 野生の雑種犬 》を引き当てるまで。

 《 Brainstorm / 渦まく知識 》から、《 Land Grant / 土地譲渡 》を経由しての《 Sleight of Hands / 手練》。

 引く引く。だが、最後のキャストにより Long はフルマナを使いきる。これで一度とはいえ Shadowmage の攻撃を許すことになる。

 続けて放った《 Sleight of Hands / 手練》によって Long はアンタップ状態の土地を失う。このまま戻しつづけては未来が無いと思ったのだろうか。

 ならば喜んで。荒堀は勿論躊躇することなく攻撃を敢行。そして、《 Masticore / マスティコア 》。しかも、なんとこれが通ってしまう。

 Draw or Ping !

 戻さないと引かれるんだけど、戻さないと殺されちゃう。Long に残された対抗手段は?

 サイズにはサイズでの対処を。Long は《 Qurion Dryad / クーリィオンのドライアド 》を召喚。すると、ここで荒堀はレスポンスで《 Gush / 噴出 》をキャストする。よほどこのクリーチャーを通したくなかったのであろうか。はたまた、仮にカウンター合戦に発展するなら、ドライアドに+1カウンターが乗る前にということなのか。だが、そのコストに荒堀は島を二枚戻してしまっている。残された土地は共にタップしている沼と《 Undiscovered Paradise / 知られざる楽園 》...そして場には Bouncer だ。これでは、仮に Long が Masticore を戻したとすると、次のキャストまで最低でも3ターンが必要となってしまう。

 Gush の後に Dryad が解決される。そして、宣言されるターン終了。

 土地が一枚になることを利用し、手札の一枚をアップキープに使用させてから戻す狙いだろう。だが、荒掘がそのコストに使用したカードは《 Squee, Goblin Nabob / ゴブリンの太守スクイー 》。Long の目算が狂う。

 しかも、戻さず。

 ドローした段階で一度荒掘にストップをかけた Long であったが、結局何もアクションを起こさないままメインへと移行する。Bouncer を失ってまで狙う秘策とはいったい。

 荒堀は Masticore を Dryad 用に残したまま Shadowmage で攻撃。更なる一枚を獲得する。そして終了時に戻される Masticore。勿論、荒掘はレスポンスで Bouncer を除去する。

 満を持した Long が《 Werebear / 熊人間 》をキャスト。これには Shadowmage のアドバンテージを得ている荒堀がピッチの Force of Will。一瞬熾烈なカウンター合戦を期待するも、Long は動かず。

 荒堀が更に追加のカードを入手した後、ターンが Long に戻る。再びの《 Werebear / 熊人間 》。これには《 Counterspell / 対抗呪文 》。Shadowmage が作り出すカード差が如実に表れ初めている。

 だが、Long にもとある狙いがあった。ついに動く。

 《 Gush / 噴出 》を行った後、Dryad に対し《 Curiosity / 好奇心 》。そしてこれが見事通る。しかも、この過程で Dryad のサイズは 4/4 へと成長している。次ターンには再び Masticore が召喚されることになるが、フルマナでキャストされるそれは例え場に出たにしても既にブロック可能なサイズを超えてしまうのだ。まさに Miracle Grow!。そう、Long は各種アドバンテージを捨て、ただただ荒掘本丸の陥落を狙っていたのである。

 他に選択肢が無い荒掘が再び Masticore 。Force of Will をキャストする Long。しかし、先の攻防により全てのマナは消費しつくされていた。そして荒堀の手には Daze が。
 しかしその masticore もマナが無ければただの4/4。更にそのサイズを増してしまっている Dryad の攻撃をただ見届けるしかない。この攻撃により荒掘のライフが7まで落ち込む。更に強力な増援が Long の配下に加わる。《 Wild Mongrel / 野生の雑種犬 》。

 犬の登場により Shadowmage の攻撃を行えくなった荒掘は何もできずにターンを返す。何より、次ターンには Long の手札が5枚に増えてしまう。今はまだ6/6だがいつ成長してもおかしくないDryad、手札5枚の犬。一体なりとも本体に通すことは許されない。

 二体が襲い掛かる。

 Dryad には Shadowmage、犬には Masticore。

 荒堀は Dryad により Shadowmage を、Long は Masticore により三枚の手札を失う。とりあえずこのターンを無事凌ぐことには成功したが、何かを引かねば未来が無い。

 祈るようにカードを引いた荒掘が、そのカードを叩きつける。

 《Zombie Infestation / ゾンビの横行》!

 そしてこれが通ってしまう。加えて荒堀の手札ではもう一枚の《 Squee, Goblin Nabob / ゴブリンの太守スクイー 》が出番を待っていた。

 Masticore が Dryad を防ぐあいだにトークンがみるみる増えていく。

 うじゃうじゃじゃ。

荒堀 1 - Long 0
 
Game 2
 
 土地0枚、Land Grant 一枚。しかも先攻で Force of Will 無し。

 見事なまでに悪条件が揃った初手であるが、Long はこれをキープしてみる。

 「Land Grant」
 
 手札を公開する Long 。荒堀はその中にピッチカウンターが無いことを確認する。

 「じゃ、Force of Will」

 ...ターン終了。

 後手の荒掘が何故か始めに土地を置いてターンを渡す。
 
 バシ!

 叩きつけながら Long がカードを引く。

 「なんじゃそりゃ」

 見事というか無理矢理というか適当というか。とにかく土地を入手した Long 。先の Force of Willをピッチで使用した後手の荒掘は現在手札が5枚。そして先手であったはずの Long は一枚目の土地を置き手札が6枚。奇妙奇天烈摩訶不思議。

 Long は更なる土地を求め《 Sleight of Hands / 手練》。

 その返し。荒掘は早くもキーカードである《 Zombie Infestation / ゾンビの横行 》の設置に成功。一瞬緩んだ気をぎゅっと引き締める。

 だが、Long がキャストした一枚のカードで更にゲームは二転三転。Phyrexian Furnace / ファイレクシアの炉》である。ゾンビエンジンの燃料を削ぎにかかる。

 しばしの膠着。先に動いたのは荒掘。Intutionを引き当て、Furnace が一枚のうちにトークン生成モードへの移行を決意する。

 「あ、やっちゃった」

 そう本人もキャスト後すぐに気付いた。一旦 Zombie を生成しておけば、Furnace のタップ能力で Squee をリムーブされることは防げたのである。このミスにより、Long は加えて《 Krovican Horror 》をもリムーブするチャンスを得たのだ。一枚の Squee は荒掘の手に渡ってしまうことになるが、1ターンに一枚ずつ削っていたのでは適時補充されるであろう墓地の枚数が減ることは無い。人間諦めが肝心だ。

 あれ、諦めなかった。

 何故かリムーブされない Krovican を利用し、ただただ荒堀はトークンを生成する。

 一匹、二匹、三匹、四匹...

 八個目が並んだところで Long がようやく Krovican を取り除いた。

 勿論、手遅れでした。

荒堀 2 - Long 0

Mike Long
Miracle Grow (GP Sendai)

Main Deck
Sideboard
4 Tropical Island
6 Island

4 Quirion Dryad
2 Waterfront Bouncer
4 Wild Mongrel
4 Werebear
4 Gush
4 Brainstorm
4 Sleight of Hand
4 Daze
2 Foil
2 Opt
4 Winter Orb
4 Land Grant
4 Curiosity
4 Force of Will
4 Chill
2 Submerge
4 Legacy's Allure
2 Phyrexian Furnace
1 Annul
2 Hydroblast

Kazuaki Arahori
Zombie Go (GP Sendai)

Main Deck
Sideboard
4 Swamp
12 Island
4 Underground Sea
1 Undiscovered Paradise

1 Krovikan Horror
4 Shadowmage Infiltrator
3 Squee, Goblin Nabob
2 Masticore
4 Zombie Infestation
4 Counterspell
3 Winter Orb
2 Daze
3 Gush
2 Opposition
4 Accumulated Knowledge
4 Force of Will
3 Intuition
3 Phyrexian Negator
4 Duress
3 Back to Basics
3 Hibernation
2 Massacre


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