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国別対抗戦ラウンド 1: 日本代表 vs. スイス代表

 


小野田倫久 vs. Christian Kreher
 苦戦続きとなってしまった今年の日本代表チーム。この 4 日目の国別対抗戦を迎えた段階での総合成績は 38 国中で 24 位という今ひとつ奮わないポジションである。今大会は国際舞台の経験も豊富な小野田倫久がコンダクターとなり、三津家和彦と佐々木佑介に指示を出すかたちでのドラフティングとなった。ともあれ、巻き返しに期待したいものだ。

 対するスイス。マジック的にはこちらも弱小国の部類にカテゴライズされる地域であり、有名人として挙げられるのもプロツアー・ニューオリンズで Top 8 入賞した Raphael Gennari くらいだろう。その Gennari が Michael Mayer と Christian Kreher をリードするかたちでのドラフティングしていたものだった。

 ちなみに、日本代表三者にドラフト後の感想をたずねたところ...

三津家:「下かためて、上を殴る典型的な青黒デッキになりましたが、相手の除去が(黒いクリーチャーを対象に取れない)いわゆる黒除去関係に集中してますし、まあなんとか勝てるでしょうね。《影の形態/Shade's Form》と《モルグの窃盗/Morgue Theft》がゴッドかな、とでも書いといてください」

小野田:「ん~。相手のラス(《カーターの怒り/Kirtar's Wrath》)次第かな」

佐々木:「《象の導き/Elephant Guide》、《秘儀の教示/Arcane Teachings》っていうエンチャントがウザいですけど、色的にグチャグチャ 3 色っぽいんでなんとかなるでしょうね。」

 もっとも熱戦の期待できそうな佐々木-Gennari 戦を中心にこの戦いを追ってみたい。

■佐々木佑介 vs. Raphael Gennari

 「青白マニア」を自負する佐々木。彼は日本選手権でのドラフトを 6 連勝してみせただけのリミテッド巧者である。今回のチームドラフトでも日本代表の基本的な戦略として「佐々木に青白」という方針が採用されたのだが、これも当然のことだっただろう。敵の本丸、赤緑黒の Raphael Gennari が強力なエンチャントを抱えているだけに、メインボードから《狂乱した浄化/Frantic Purification》などを投入した、本人いわく「合格点の」デッキである。

 ところで、いまだに関東勢のササキユウスケと勘違いされてしまうことが多いという彼。だったが、森勝洋などに言わせるとこうなる。


佐々木佑介 vs. Raphael Gennari
「東京のはガチャピン(呼び捨て)だけど、仙台はガチャさん(敬語つき)だから ! 」
 
 ...みなさんも、ムラカミユウキともどもお間違えなきよう。

Game 1

 先手佐々木が《アクアミーバ/Aquamoeba》、《天使の壁/Angelic Wall》とブロッカーを展開すると、そこに Gennari の《虚無魔道士の代言者/Nullmage Advocate》が果敢に突進してくる。佐々木、もちろんこれをそれぞれブロック。《筋力急伸/Muscle Burst》、《突然の力/Sudden Strength》によって Gennari の《虚無魔道士》は佐々木の防御網をズタズタにしてみせたのだった。

 Genari はここで《戦場のたかり屋/Battlefield Scrounger》を展開して攻勢を維持しようと試みたのだが、佐々木はこれに《監獄鎧/Cagemail》で対応。さらに《ティーロの信者/Teroh's Faithful》を展開してライフを 24 という超のつきそうな安全圏へと到達させた。

 ライフの損失が大きくなる前に地上を膠着させることに成功した佐々木、ここでギアチェンジだ。《金切るときの声/Battle Screech》、《不可思議/Wonder》といった航空戦力を次々と展開しはじめる。

 結局、《たかり屋》に続けてテンポよくアタッカーを展開できなかった Gennari を尻目に、制空権を握った佐々木が悠々とアタックを繰り返したのだった。

さすがは佐々木、「青白マニア」を自称するだけのものだ。

佐々木 1-0 Gennari

■一方そのころ...


三津家和彦 vs. Michael Mayer
 勝って兜の緒をしめたい佐々木だったが、ここでチームメイトたちが次々と吉報を運んでくる。

 まずは小野田。

 赤緑タッチ黒のデッキをプレイしていた小野田が対峙していたのは《カーターの怒り/Kirtar's Wrath》いりの青白デッキをプレイする Christian Kreher。

《カーターの怒り》を打つことがある程度前提となりそうなマッチアップだったのだが、 Kreher 少年は小野田にのせられて次々とクリーチャーを場にならべてしまう。小野田の《ナントゥーコの最長老スリス/Thriss, Nantuko Primus》を見て、あわてて《怒り》をキャストするハメになった Kreher とは対照的に、小野田は戦線再構築のための余力をきちんと残していたのだった。

かくて、《野生の雑種犬/Wild Mongrel》と《蛮族の恐喝者/Barbarian Bully》を即座に再展開できた小野田の貫録勝ち。リーダーの Raphael Gennari が戦後にお説教。

「《怒り》プレイするつもりなんだから、クリーチャー温存しといてよ...」

小野田倫久 2-1 Christian Kreher

 続いて三津家。

 赤黒の Michael Mayer とのマッチアップで、2 マッチ続けて...

Mayer Turn 4:《苦痛をもたらす者/Painbringer》召喚
三津家Turn 4:《顔なしの解体者/Faceless Butcher》でそれを除去
Mayer Turn 5:《屍肉ワーム/Carrion Wurm》召喚

 という攻防が繰り広げられ、やはり最速で展開された 5 マナ 6/5 ビートダウンクリーチャーには手を焼かされた。

しかし、八王子の知将はこれしかないタイミングでの《ぼんやり/Lost in Thought》トップデッキなどで 2 戦ともこのファッティをさばききり、青い航空戦力でのビートダウンにつなげたのだった。

 さすがは日本チャンプ。

三津家和彦 2-0 Michael Mayer

Game 2

 さて、これで消化試合。

しかしながら、佐々木自身が「やってもうたー」と振り返る試合となってしまう。
 
ターン終了時に《霊力/Psionic Gift》の能力を 2 回起動しわすれてしまい...、そのぶんのダメージレースでこのゲームを落としてしまったのだ。

さらに、《監獄鎧/Cagemail》をつけられた《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》がそびえる敵陣に《エイヴンの群れ/Aven Flock》が謎の特攻をしかけてしまうなど...らしくないプレイの連発だった。

Raphael Genari 1-1

 そして...、やや佐々木が長考気味だったこともあって...ここでタイムアップ。
 ともあれ、日本代表は勝ち点 9 を手にし、白星スタートを迎えることとなった。

 言うなれば、佐々木が立ち直ってくれるかどうかがキーとなりそうな予感漂う Round 1 だった、ともいえるだろう。
 
Final Result:日本代表 wins



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