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ジグザグ・フォーマット

 


ロン・フォスター
 今年度の日本選手権を考えるうえでもっとも注目すべきポイントのひとつ、それは適用されるフォーマットが変則的であることだろう。Wizards社のほうでも正式な呼び名は決まっていないらしいということだが、スタンダードとロチェスタードラフトを交互に行うという「ジグザグ式」で今年の選手権予選ラウンドは争われるのである。具体的には以下の通りだ。

金曜日

  • スタンダード3回戦
  • ロチェスタードラフト3回戦

土曜日

  • ロチェスタードラフト3回戦
  • スタンダード3回戦

 これまでは「初日のリミテッドの結果に応じて金曜の晩に(いくつかの候補から)デッキを選択する」といった光景が良く見られたわけだが、今大会では金曜の朝の段階でデッキリストを提出しなくてはならないというわけである。このことが果たしてどのような影響をトーナメントにもたらすことになるだろうか?

 ウィザーズ社組織化プレイ部のRon Foster氏に、変則フォーマットを採用したわけをたずねてみた。

Ron Foster:まず、今のところこれは三日間に渡って開催される国別選手権にしか適応されていません。日本、アメリカ、カナダのNationalsです。これは他の国がそうなっても問題ないでしょうけど。

Sideboard:とりあえずはマジックの三大国のみ、ということですか?

Ron:そうです。今年はその三大会だけですね。

SB:このルールにはどのような思惑がこめられているのでしょう?

Ron:たとえば初日がリミテッド6回戦だった場合、ドラフトに強いプレイヤーはスタンダードのメタゲームを考慮しないでも(決勝ラウンドまで)勝ちあがれてしまうということがあります。ドラフトでの勝ち星をあてにして、誰かに組んでもらったデッキでそこそこの勝率をあげればいいというわけです。…そう簡単にいくものか、と思われるかもしれませんが、たとえば…一昨年だったかな、日本でも松尾悟郎さんがソレをしました。

SB:リミテッド全勝からのLong Fires。…懐かしいですね。

Ron:そう。悟郎は初日のドラフトを全勝して、マイク・ロングと信下淳に用意してもらったスタンダードのデッキで優勝しています。選手権というのはその国の代表を決める大会ですからプレイヤーの力量とチャレンジ精神がためされるべきなのに、片方のフォーマットをIntentional Drawばかりで切り抜けられるというのはおかしい、という意見がでました。これが初日をスタンダードにした場合だと、ベスト8がより握手(ID)で決まってしまいやすいという傾向もあるわけで、よくない。

SB:なるほど、片方のフォーマットのスペシャリストでなく、総合的な実力を備えたプレイヤーでないと勝ち上がりにくいようにしようという思惑ですか。

Ron:まとめられちゃいましたね(笑) そうです。(どちらが得意なプレイヤーに対しても)フェアなフォーマットに出来たと個人的には思っています。最初の三回戦だけじゃなくて、第10回戦11回戦でも勝てるデッキを組まなくてはいけなくなりました。色々なコメント、フィードバックを(組織化プレイ部が)もらってますけど、一番多かったのは「厄介になった」とか「これまでみたいに簡単にはいかないようだ」といったような内容ですね。

SB:…思惑通りですか(笑)

Ron:そうですね。楽しみな大会になると思います。



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