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ラウンド 6: 東野 将幸 vs. 真木 孝一郎

 

古豪同士の対決となった初日最終戦。

東野は 2000 年度日本選手権覇者であり、GP も 2 回制覇している強豪である。
それに対して、真木は皆さんもご存知の通り日本屈指のリミテッダー。
今回のロチェスタードラフトも相当数の練習を積み重ねており、かなりの自信を持って参戦しているようだ。

真木は白青をドラフトしており、東野は緑赤をドラフトしている。
現在、3-2 というラインでの対戦となり、明日のためにはお互いに落とせない一戦である。

Game 1

先行は真木

先に動いたのは東野。
3 ターン目に東野がプレイした変異を真木が 《分散の盾/Dispersal Shield》 にてカウンターする。 変異は 0 マナ扱いのため、こういうことが出来るのだ。

返すターン、東野は 《クローサのむさぼり獣/Krosan Vorine》 をプレイする。
ターン終了時に真木は 《宝石の手の報復者/Gempalm Avenger》 をサイクリングすることにより、先の見えない手札のからの脱出を図る。

5 ターン目、真木が最初のプレイしたクリーチャーは、《霧衣のウミツバメ/Mistform Seaswift》。
それに対して、東野は 《放射/Radiate》 をプレイし 《霧衣のウミツバメ》 を除去することにより 《クローサのむさぼり獣》 の攻撃を通すことに成功する。

6 ターン目、真木は 《凍結/Frozen Solid》 を 《クローサのむさぼり獣》 に対してプレイし、東野の攻撃を止め、続く 7 ターン目、 《宝石の手の報復者》 をプレイすることにより場を有利にしようと動く。

それに対し東野は、7 ターン目に 《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》 をプレイし、8 ターン目 《古代の軟泥/Ancient Ooze》 をプレイする。

9 ターン目、このままでは 《古代の軟泥》 に押し切られてしまう真木は 《本質の裂け目/Essence Fracture》 をプレイし 《クローサのむさぼり獣》 と 《毒吐きゴルナ》 を手札に戻す。
これにより、タフネスが 0 となった 《古代の軟泥》 を墓場に送ることに成功する。

その返しのターン、東野は 《毒吐きゴルナ》 を再召喚するに留まる。

10 ターン目、真木は 《流れ込む知識/Rush of Knowledge》 をプレイし、6 枚のカードを手札に入れ、圧倒的なアドバンテージを手に入れる。

そして、真木は 《戦場の衛生兵/Battlefield Medic》 をプレイするが、東野はそれに対し、《火花鍛冶/Sparksmith》、《クローサのむさぼり獣》 をプレイして真木にプレッシャーを与える。

11 ターン目、真木は変異と 《霧衣のウミツバメ/Mistform Seaswift》 をプレイして場の優位を確立しようともくろむが、次のターン東野がプレイした 《暴れまわるマーロドント/Berserk Murlodont》 能力にて強力になった 《クローサのむさぼり獣》 の挑発攻撃により、変異を失ってしまう。

《隔離されたステップ/Secluded Steppe》 のサイクリングよりカードをドローした真木は次ターン土地をフルタップする。
そして出てきたクリーチャーは 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》。

これにより、東野はかなり厳しい状態に陥る。
いくら除去しても墓場から手札に戻る 5/5 飛行に対し、東野どのような解決策を用意するのであろうか。

現在のライフは真木 17 に対し、東野 15 である。

12 ターン目、東野は 《霧衣のウミツバメ》 を 《火花鍛冶》 の能力にて除去する。
真木はその際、《霧衣のウミツバメ》 のクリーチャータイプをゴブリンにして東野のライフを余分に減らす。
こういう細かい点は重要であり、一流のプレイヤーになるためにはこういうことを忘れていてはならないのだ。

13 ターン目、東野は 《クローサの戦長/Krosan Warchief》 をプレイし場のビースト達がいつでも再生可能にするに留まる。

14 ターン目、真木は 《エイヴンの戦鷹/Aven Warhawk》 をプレイし、カウンターが 3 つ乗った状態で場に出る。

そこで見せたカードは、《逃げ出したプライモック/Primoc Escapee》、《九つの強風の守り手/Keeper of the Nine Gales》、《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》 であり、かなり強力な手札である。
続いて、《九つの強風の守り手》 をプレイし、東野に 《九つの強風の守り手》 に対して、除去を行うことを強要する。

それに対し東野は 《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter》 をプレイするが 《火花鍛冶》 にて除去するかと考えたがここはライフを大事にして 《クローサのむさぼり獣》 にて、《九つの強風の守り手》 を排除する。

15 ターン目、《クローサのむさぼり獣》 に対する解決策を急ぎ探す真木は、《逃げ出したプライモック》 をサイクリングし、ライブラリに解決策を求め、その後変異をプレイする。

それに対し東野は、先ほどプレイされた変異に対して 《クローサのむさぼり獣》 の能力で挑発し攻撃を実行する。これは、《エイヴンの解放者/Aven Liberator》 であり表返すことによりこの 1 ターン稼ぐことには成功するが、《クローサのむさぼり獣》 に対する根本的な解決にはならない。

東野も相手の場に 《永遠のドラゴン》 がいる、そして、ライフが 真木 17 に対して東野は 13 であり、無理な攻撃はかけづらい状態であり場は膠着した状態となったと思われたのだが・・・

16 ターン目、真木は強引な攻めに転じる。
《エイヴンの解放者》、《エイヴンの戦鷹》、《永遠のドラゴン》 の 3 体の飛行にて攻撃を開始する。
東野は 《火花鍛冶》 と、《狙いすましたなだれ/Pinpoint Avalanche》 にて 《エイヴンの戦鷹》 を除去し、《毒吐きゴルナ》 にて 《永遠のドラゴン》 をブロックする。
これにより、ライフは真木 17 に対し、東野 9。

これからのダメージレースは非常に緊迫したものとなる。

17 ターン目、東野はプレイされた 《海辺のレインジャー》 を 《クローサのむさぼり獣》 にて挑発し除去するが、真木はお構いなしに、《永遠のドラゴン》 《エイヴンの解放者》 にて攻撃を行いライフは 真木 17 と 東野 7。
そして、真木は追加の変異を 2 体プレイすることによに東野に更なる圧力をかける。

18 ターン目、東野は変異のうち一体を 《クローサのむさぼり獣》 にて挑発し除去するが、残った変異は 《上昇するエイヴン/Ascending Aven》 でありこのターンの攻撃でついに東野のライフは 5、このターンプレイした 《エイヴンの遠見/Aven Farseer》 も 《上昇するエイヴン》 が表になったことにより 2/2飛行となり、東野を厳しく攻め立てる。

19 ターン目、東野が引いてきたカードは、《ドラゴンの牙/Dragon Fangs》。
これにより、《ドラゴンの牙》 をエンチャントした、《クローサのむさぼり獣》 は、パワーが 4 となり、《暴れまわるマーロドント》 の能力により 《永遠のドラゴン》 をも除去できるようになったのだ。
《火花鍛冶》 にて 《エイヴンの遠見》 を除去し、《クローサのむさぼり獣》 にて 《永遠のドラゴン》 を除去した東野に対し、真木はこれ以上東野のライフを削るのは無理と考え投了を宣言した。

このとき残り 20 分。

東野 1-0 真木

Game 2

先行は真木。

今回は、真木が 2 ターン目 《エイヴンの遠見》 をプレイし先手を取る。
3 ターン目、真木が 《永遠のドラゴン》 をサイクリングしたのに対し、東野は 《クローサの戦長》 をプレイすることにより東野に有利な場となる。

4 ターン目、ランドを置く以外何も出来ない真木に対して、東野は 《暴れまわるマーロドント》 をプレイして更なるプレッシャーを与える。

5 ターン目、真木は 《上昇するエイヴン》 をプレイし、ダメージレースを選択する。
単純に計算すると、このままでは真木が不利と考えられるが、真木の手札には、《本質の裂け目》 と 《平和な心/Pacifism》 があり、一気にダメージレースで逆転する方法を用意していた。
返すターン、東野は 2 体で攻撃しライフは 真木 13 に対し、東野は 17 。
そして後続として、《ゴブリンの乱伐者》 をプレイする。

6 ターン目、2 体のクリーチャーで攻撃する真木。
戦闘終了後、 《本質の裂け目》 をプレイし、東野の 《暴れまわるマーロドント》 と 《ゴブリンの乱伐者》 を手札に戻す。
それに対して東野は、《暴れまわるマーロドント》 を再プレイするしか対応策は無くダメージレースは大幅に遅れることとなる。

7 ターン目、真木は 《海辺のレインジャー》 をプレイしながら攻撃を行い、東野のライフを 9 まで追い詰める。

それに対し東野は、《ドラゴンの牙》 を 《クローサの戦長》 にエンチャントした上で攻撃。真木のライフを 5 まで追い詰める。

それに対して東野は 《上昇するエイヴン》 に対して 《陽光の突風/Solar Blast》 をプレイし、目の前のダメージ源を減らしたことにより、遅れをとったダメージレースを場の上だけでは 5 分近くに戻すことに成功する。

8 ターン目、真木はこれまで温存していた 《平和な心》 を 《クローサの戦長》に対してエンチャントし攻撃を行う。戦闘終了後、《暴れまわるマーロドント》 の攻撃に対してブロッカー用に変異をプレイする。
東野は 《暴れまわるマーロドント》 にて攻撃するが、真木は先ほどの変異にてブロックを行い、東野にほとんど勝ち目が無くなる事になる。

9 ターン目、真木が 《逃げ出したプライモック》 をプレイし攻撃、東野がドローしたところで投了を宣言した。

このとき残り 9 分。

東野 1-1 真木

Game 3

東野の先行。

真木はこの大事なゲームにて1 ランドマリガンのため、6 枚スタートを余儀なくされる。

それに対して東野は2 ターン目 《エルフの戦士/Elvish Warrior》、3 ターン目 変異とプレイし、真木に対して圧力をかける。

真木も 3 ターン目に変異、4 ターン目に 《気まぐれなトビ/Mercurial Kite》 をプレイし場を 5 分近くに戻すことに成功する。

5 ターン目、東野の2 体の攻撃に対して変異を 2 体でブロック後、変異としてプレイしていた 《レイヴンギルドの信徒/Raven Guild Initiate》 を表にして、《気まぐれなトビ》 を手札に戻すことにより、場も手札も 5 分にすることに成功する。

ここまでで、東野は土地が森 4 枚しか場に出ず、山をドローすることができない。

ここでタイムアップ。このままでは引き分けは必至。

そこで、ともに決勝進出をゴールと設定している二人は 「どちらが投了すべきか」ということに関して延長 5 ターン (最終) 目にはいって熟考することとなる。ジャッジ立会いのもと、どちらの選択したスタンダードデッキがメタゲームにかみ合っているかどうかなどを討議しているのだ。そう、3-2-1 というラインではともに明日の 6 回戦での全勝が必須のノルマとなってしまうため、いわゆる 「共倒れ」 に近い形になってしまうからだ。

あまりに冗長な話し合いにヘッドジャッジもあきれはて、「ジャンケンしちゃえよ(笑)」 と茶化す始末。ちなみに、もちろんそれは禁止された行為である。

真木:どちらも投了する理由が欲しいねん。ジャンケンできたらしたいくらいよ(笑)
東野:実はスカージのロチェ一回しか練習しないんよ。
真木:大丈夫、大丈夫。こっちはスタンダードまったくやってないし

云々。

結局、東野がここで投了を宣言し、長い長い延長ターンは終わった。

Final Result : 東野 1-2 真木



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