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Scourgeを語る


Saturday, June 14, 2003
 

皆さんScourge発売後いかがお過ごしでしょうか?
前回の"I love Legion"に続き今回もScourgeも構築での観点で評価していってみたいので、まぁ参考程度にお付き合いのほどよろしく。

■ 白

では早速白の各カードから見ていってみましょう。

《拭い去り/Wipe Clean》
今後何らかの理由でエンチャントをリムーブさせる必要が出てきたらサイドに必要になるかもしれません。しかし3マナというサイクリングコストは構築でも非常に重い(ドラフトでも重いという意味)ため、サイクリングもついてるからという理由でメインにこれを入れるのはお勧めできません。

《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》
なかなか侮れないエンチャントクリーチャー。ソルジャーデッキなどが台頭するとすれば採用されるかもしれません。《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite》につければかなりのはまり状態が期待でき、
墓地に言った後は《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》…ではなく、《賛美されし天使/Exalted Angel》を素出しして再装着、スーパー天使を完成させることもできます。まぁ所詮エンチャントクリーチャーなんですけどね。

Silver Knight
《銀騎士/Silver Knight》
恐怖の赤単キラーの登場です。はっきりいってこいつはかなりやばい存在です(赤単にとって)。いままでいくつもの白ウィニーを作ってきましたが(特にエクステンデッドで)いつも頭を悩まされるのは赤単対策でした。止めたいのは地上クリーチャー、でもプロテクション赤を持ってるのはシャドーのついた《サルタリーの僧侶/Soltari Priest》しかいなくて《コーの戦士/Warrior en-Kor》とのコンボで止めようとすると《焦熱の火猫/Blistering Firecat》が突き抜けてくる、とどうもしっくりこなかったんですが、こいつは両方を万事解決してくれますし《絶対の法/Absolute Law》の様にメインでは役立たずという訳ではありません。まさに求めていた品質といったところでしょうか。
《呪われた巻物/Cursed Scroll》で殺されないように《十字軍/Crusade》系のカードで補強するのをお忘れなく。
スタンダードでは…う~ん赤単も白ウィニーも流行じゃないですからね~…。
でもブロック構築では赤単が最強の一角を占めてますし、他のデッキの除去もほとんど赤いのでオデッセイブロックが落ちた後のスタンダードでは活躍が見込めるんじゃないでしょうか?

《金粉の光/Gilded Light》
プレーヤーを対象に取ってるカードってのは意外に多いものなのです。そいつらをカウンター出来る上サイクリングまでついている、文句は無いですね。
特にサイクリングデッキが苦手としている《消えないこだま/Haunting Echoes》《精神ヘドロ/Mind Sludge》をカウンター出来るため今後メタ次第ではサイクリングデッキのメインに入ってくる可能性は十分にあります。

《曙光の精霊/Dawn Elemental》
《賛美されし天使/Exalted Angel》《金切るときの声/Battle Screech》の次の白い4マナ域候補。白単しか出せないこのマナコストにロマンを感じまくりです。
ってか白は何とかウィニーを作れるようにと必死なカードが多いですね(笑)。

《正義の命令/Decree of Justice》
天使にするか兵士にするか、相手と状況によって使い分けられるのがこのカードの強さでしょうか。ただどちらにしてもコストが想像以上に重いので大量にマナの出るデッキでしか使えません。《ミラーリの目覚め/Mirari’s Wake》デッキに入れるにしてもソーサリーなので《狡猾な願い/Cunning Wish》で持ってこれませんし。
うーーん、《爆発的植生/Explosive Vegetation》を使ったデッキやサイクリングデッキには入るかもしれませんがなんとも言えないところです。《サイカトグ/Psychatog》がはやったときのサイクリングデッキにはいいかもしれません、なんせカウンター出来ずに兵士がわらわら生まれるのはサイカトグデッキにとってはかなり厳しいものが有りますから。

eternal dragon
《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
白いカードアドバンテージ発生器、7マナで1ドローと言えば聞こえはいいですが、引けるカードは平地のみでしかも7マナのうち5マナはアップキープに支払わなければいけない。アドバンテージカードとしてははっきり言ってたいした事は無いです。じゃあこのカードはクズなのかと言うとそんなことは無くて、
なんと言っても1発目は普通に2マナのサイクリングですし、土地サイクリングは普通のサイクリングと違い確実に土地をもってこれる為、デッキの総ランド数を少し削れるというメリットもあります。まぁ除去されても打ち消されても帰ってるので、ある程度マナをそろえて(このカード自身がマナを揃えるのに一役買ってるのがこのカードのよさの一つ)、普通に繰り返し呼んでるだけでも対戦相手にしてみたらうざいでしょう。このカードは赤白のサイクリングデッキなら確実に入るでしょうし、その他の色のサイクリングデッキにも十分入ってくる可能性はあると思います。《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》の入っている緑入りサイクリングでも少なくとも《生ける願い/Living Wish》を使ってるなら用意しておいて損はなさそうです。

《次元の突破口/Dimensional Breach》
場に1番でかいのを出して唱えればほぼ勝ちが決まるスペル。《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》だとなお確実に勝てそう。
ブロック構築の《爆発的植生/Explosive Vegetation》デッキのフィニッシュブローとして使えるように思えますが《生命の律動/Biorhythm》に取って代わるかは正直何とも言えません。

《流刑の終末論者/Exiled Doomsayer》
《賛美されし天使/Exalted Angel》対策なんですが、何で同じ色の白にあるんだ? 緑にあって2マナ2/2ぐらいだったら良かったんですけどね。

astral slide

と言うわけで、ざーっと白いカードを見ていきましたが全体的にサイクリングデッキを強化するカードが目に付きます。
特に《金粉の光/Gilded Light》は苦手カードを白で克服しているのが素晴らしいです。
また白ウィニー用に使えるカードもちらほらありますが、こちらはオデッセイブロックが落ちてからといった感じでしょうか。個人的には《次元の突破口/Dimensional Breach》がうまく機能すれば《ハルマゲドン/Armageddon》ちっくで楽しそうなんですが7マナは重いですよねぇ…。

■ 青

で、次に紹介する青なんですが、前回Legionの時はクリーチャーしかいないエキスパンションだけあってなかなかのしょぼい布陣でした。さて今回はしっかりスペルも有ります。前回の反動で大幅強化となっているのでしょうか?

《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》
え、1発目がこれ?ってかどこら辺が使えるの???と思う方も多いと思いますが、これも青入りサイクリングデッキに十分入る可能性が有ります。
また、確実に《島/Island》を調達できるので青黒のコントロールデッキに《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery》とのコンボで採用するのも面白いでしょう。終盤《島/Island》が必要なくなったら回収するクリーチャーを今度は《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》に変えると多大なアドバンテージが期待できます。
土地サイクリングは、一見するとサイクリングしてもスペルを引けないのでくだらないと思いがちですが、確実に土地になる事をメリットになるようにデッキを組んでやると面白い動きをすると思うんですがどうでしょうか?
あと全ての土地サイクリングがクリーチャーなので《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery》との相性は抜群にいいと思います。

《流れ込む知識/Rush of Knowledge》
くせのあるドローカード。
これはブロック構築での活躍が期待できそうなカードで、ビーストを主体にしたデッキに投入するともの凄く引けるので、面白そうです。
スタンダードでは今のところこれと相性の良さそうなデッキってのはあまりなさそうですが、うまく使ったコンボデッキが登場しても驚けません。

Morphling
《ペミンのオーラ/Pemmin’s Aura》
《変異種/Morphling》製造機。エンチャントクリーチャーといえば、へたをするとカードアドバンテージを取られるのが弱点の一つなんですがこいつは一味違います。なんと言っても青マナ1つさえ浮いていれば対象にならなくなる為、元(クリーチャ-)から除去されてさよーならーってのがなくなります。しかもエンチャントなので3/3よりでかいのにつけて異常なパワーを作り出すことも可能ですし、タップ能力のあるクリーチャーにつければいろいろなコンボデッキが組めるでしょう。しかも相手にのクリーチャーにつけて除去として使うことも可能な一品。
果たして使用頻度は?… まぁたいしたことなさそうなんですけどね多分…。


Vampiric tutor
《長期計画/Long-Term Plans》
続きまして復刻版シリーズのこのカードはどうでしょうか? 元ネタの《吸血の教示者/Vampiric Tutor》は超強力カードとして今尚エクステンデッドでも活躍中です。上から3枚目というのが果たしてどれほど遅いのかってのがこのカードの焦点だと思うのですが、こればっかりはデッキの内容とサーチするカードによって変わるので何ともいえません。ただ現状は"願い"シリーズがあるので「銀の弾丸戦術(特定の相手にのみ効くカードをメイン戦から使う戦術、緑デッキに対する《冬眠/Hibernation》など)」として使うにしても、普通に使うにしてもこちらを使うには一工夫必要なのは間違いありません。

《静寂の命令/Decree of Silence》
まずコストが異常に重い、ですがこれも白の《次元の突破口/Dimensional Breach》とほぼ同じく、場を有利にして張ることが出来るとほぼ勝利が決まります。これは《次元の突破口/Dimensional Breach》と違って場が不利でもとりあえず張ってしまえば十分強いですし、いざという時にはサイクリングして使うことも出来る(それでも重いです)ので悪くないかもしれません。ただ過去スタンダードにおいて8マナのスペルが活躍した事がほとんど無いという現実はあるんですが…

《精神の願望/Mind’s Desire》
《早摘み/Early Harvest》コンボ用カードその1、《早摘み/Early Harvest》から大量にマナ増幅スペルやドロースペルを唱えてからうって、《精神の願望/Mind’s Desire》の効果でめくれた中に次のドロースペルや《早摘み/Early Harvest》をうち、次の《精神の願望/Mind’s Desire》を探す。もちろん直接《精神の願望/Mind’s Desire》がめくれたら、唱えられるだけ唱えて次の《精神の願望/Mind’s Desire》をうてばストームはどんどん連鎖していく。ほぼ全てのライブラリーを同一ターンに引ききれるので、後は《未来予知/Future Sight》を使うなり、《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams》を使うなりして好き勝手やっちゃってください。
タイプ1では制限になってしまったこのカード、果たしてスタンダードでは生き残れるのでしょうか?

《悪戯なクェイナー/Mischievous Quanar》
《早摘み/Early Harvest》コンボ用カードその2、こちらは単純明快、基本地形から9マナ以上出るようにして(《繁茂/Wild Growth》や、《ミラーリの目覚め/Mirari’s Wake》などを使って)《早摘み/Early Harvest》をコピーしまくるだけで無限マナが出ます。あとは《好機/Opportunity》などをコピーして相手に打ち続けてライブラリーアウトさせたり、《猛火/Blaze》でとどめをさすだけです。

Stifle
《もみ消し/Stifle》
第一印象は「効果付きサイクリング専用のカウンターでしょ?こんなん使うの?」とあまり良くありませんでした。しかしその後いろいろなサイトで、これがスペル以外ほぼありとあらゆるものを打ち消せる事を知って評価は一変しました。「もしかするとこのカードがScourgeで一番良く見るカードになるかもしれない」それほど評価が上がりました。少なくとも全てのデッキに対して(だいたいはですが)1対1交換してくれますし、マッドネスの《堂々巡り/Circular Logic》に対するカウンター(マッドネス状態になる事をカウンターする)や《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》の除去(戻ってくるのをカウンターする)に使ったりと何とも予想外の物までカウンターしてくれるので面白いです。
おそらくサイドボード後の投入になるとは思いますがメタゲームや好みによってはメインに入れても問題ないでしょう。

青はコンボデッキ用のカードが目に付きますが、果たして新たな瞬殺コンボデッキが台頭することはあるのでしょうか?
普通のデッキにも《もみ消し/Stifle》という新たな戦力が加わりました。今後の青デッキに変化があるのか見守っていきたいところです。
青で個人的に注目してるのはやっぱり《もみ消し/Stifle》です。「~~~時」と書いてあるカードはほとんどなんでも打ち消せるので皆さんもいろんなカードを見て、何が打ち消せるのか調べてみてください。
そうすればこのカードの真の強さが分ってくると思います。

■ 黒

では続きまして黒です。今回の黒は構築に関してはかなりしょぼいです。効果的な除去もイカス手札破壊も無くてちょっぴり寂しいんですが、黒いビートダウンデッキを強化する可能性のあるカードはちらほらありますので今回の黒はそこら辺に期待って感じです。

Carrion Feeder
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
なかなか良さそうな1マナクリーチャーです。戦闘ダメージをスタックにのせてパクッ、除去に対応してパクッ。ほっておくととんでもないサイズまで成長してくれそうで、特に《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator》《よろめく大群/Shambling Swarm》などの死んだ時に効果が出るクリーチャーと相性が良さそうです。ゾンビなのも微妙にいいところですね。

《荷降ろし/Unburden》
過去3マナ二枚捨ては何種類か出ましたがその中では一番使えるカードです。相手の手札が無い時や、そんなこと(手札破壊)してる場合じゃないって時にサイクリングがついてるのは結構嬉しいもので、手札破壊デッキを組むと必ず入るカードではないでしょうか? ただオデッセイブロックが手札破壊ってコンセプトを許してくれないんですよね…
これもオデッセイブロックが落ちれば、ってカードの一つです。

《ゾンビの殺し屋/Zombie Cutthroat》
3マナ5Lifeで3/4なら過去のカードと比べても遜色はありません。黒といえばPayLifeなのも定番です。最悪ライフが無くなればただの変異として場に出せますし悪くは無いでしょう。
ただこいつもご多分に漏れず《野生の雑種犬/Wild Mongrel》落ち待ちです。

《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor》
なつかしの《隠された恐怖/Hidden Horror》もどきです。捨てなければいけないカードがゾンビに限定されましたが、その分手札が切れてから引いてもただの変異として場に出せますし悪くは無いでしょう。
ただこいつもご多分に漏れず《野生の雑種犬/Wild Mongrel》落ち待ちです。

《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
《最後の罰/Final Punishment》
わかりやすい《崇拝/Worship》対策カードです。共にソーサリーなので《燃え立つ願い/Burning Wish》で持ってこれるのも売りで、特に《苦悶の触手/Tendrils of Agony》の方はコンボデッキのとどめとして使われる可能性もあります。7th の《魂の饗宴/Soul Feast》より優れてるかは使ってみないとわからないです。

The Abyss
《墓への呼び声/Call to the Grave》
こちらは超懐かしいカードの復刻版です。
ゾンビやクレリックデッキでこいつほど重宝しそうなカードは他にありません。これ1枚で《幻影のケンタウロス/ Phantom Centaur》もOK、しかも割られなければ《たい肥/Compost》にも引っかからない、素晴らしいです。5マナというのは構築で使うには少し重いですが、それでもこの性能なら今後良くサイドボードで見かけるようになるのではないでしょうか?

《苦痛の命令/Decree of Pain》
命令シリーズの黒です。いったい《疫病風/Plague Wind》ってなんだったの? と聞きたくなるカード。効果が効果だけに勿論唱えるのは8マナとばかげているほど重いですが、クリーチャーデッキ同士でうてればかなり凄いことになります。5マナでサイクリングすればインスタントの《蔓延/Infest》として活躍しそうですし(というよりこっちの方が実用的なんですが)、黒コンなどでは使えるのではないでしょうか?
でも出来ればサイクリングしたら-3/-3してほしかったですねぇ。

個人的な黒の注目カードは《墓への呼び声/Call to the Grave》です。もぎ取らずに《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》を除去できるのはホント感動です。あと個人的にゾンビとはまた違ったスーサイドブラックってデッキも組めそうな気がするんですが…

ご多分に漏れず《野生の雑種犬/Wild Mongrel》落ち待ちです。

いや黒だけじゃないか、《野生の雑種犬/Wild Mongrel》落ち待ちは…。



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