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~強迫するのも楽じゃない~ 第五回:PT 大阪


Saturday, April 13, 2002
 

■地の利


「日本勢、力及ばず」
日本でプロツアーが行われるようになってかれこれ 3 年、昨年のPT 東京ではローリー(編註:藤田剛史)が準優勝というすばらしい成績を残しているが、果たして我々に「地の利」は存在するのだろうか?

プロツアー、いや海外に行った事がある人なら分かると思うが、自差ボケというのは結構侮りがたいものがあるようだ。幸い、俺は飛行機の中でも問題なく寝れたり、そもそも不摂生な日常生活を送ったりしているので、いつもあまり影響を受けずにいる。だが、一緒に行く人間の中には、現地へ着いた途端、お天道様が高いうちから布団にもぐりこんでる連中もいるわけで。
そういう意味では、多少のアドバンテージはあるといえる・・・のかな。

なんだけど、最初にあげたローリー以外まだ誰も実績を残していないのもまた事実。特に最初の世界選手権(横浜で開催。優勝は Kai Budde)なんかボロボロもいいところだったしな。
大体、ボクシングやサッカーなんかでの「地の利」ってのは、上の要素もあるだろうけど、大概ホームタウン・ディシジョンのことを意味するしねえ。Magic じゃあ、ジャッジのほとんどが日本人ではないので、そういう事は発生しないだろう。ああ、もちろん、だから外人のプレイヤーの方が有利、だなどと言ってるわけではない。

もともと英語のゲームだしな・・・ってだけだ。

■日本勢の敗因

まあ、そんなこんなで今年の日本勢はイマイチ振るわなかった(それでも立派な成績だとは思うが)わけだけれども、初日は調子良かったんだよね。ローリーの全勝を筆頭に、イタルや池田などが 6-1と。
正直、俺達傍観者から見てると、BEST 8 にあわよくば二人は行けると思ってたんだけど・・・。

Day 2 の後のインタビューを読んで貰えば分かると思うけど、本人達は結構不安だったみたいね。二日目に抜けた連中のデッキと、自分たちのデッキとの差を感じてたんだろうな。

デッキ構築には模範解答があるわけじゃない。無いんだけど、結果的に見てみれば 「ああするのが正解だったなあ」
という事になると思うんだよね。
黒コンのサイドの《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》がいい例だね。

他には、日本では関西勢の多くが採用した青緑だけど、そのバージョンを見ていた者にとっては、優勝した Ken Ho の青緑に《強制/Compulsion》が入ってなかったり、Sylvain Lauriolに《シートンの斥候/Seton’s Scout》が入ってたりしたのは、正直「なんじゃこりゃ?」だったし。

でも、彼らの方が最終的には結果を残した・・・客観的に見てデッキの完成度にそんなに差はないんだけど、そこらへんの微妙な取捨選択が大きな結果の違いになる、と。彼らの選択こそが「正解」だった訳だね。

なんだけど、やっぱ客観的に見てみると、
「なんでマッドネスやスレッショルドと噛み合ってる《強制》入れて無いのかなあ」
「《シートンの斥候》の理由がワカラン・・・」
という気はしてくるんだよね。
ぶっちゃけ、少なくとも Sylvain Lauriol よりも、ローリー達のバージョンの方が「正解」のような気がするんだけどさ。
気はするんだけど、勝てば官軍、勝った者こそが正しい、ってことなんだわ。実際。

まあ、過ぎた事はしょうがない。
願わくば、次回こそは日本勢が「正解」に辿り着かんことを。

■Bad Play of the Week

すでに「Week」じゃ無いんだけど、気にしない方向で。
今回の犠牲者は地雷王こと笹沼 希予志ことササヌー。

その日、チーム戦に出場していたササヌーは困っていた。
対戦相手の安藤 孝太郎の場にいる一匹のクリーチャー《セファリッドの家来/Cephalid Retainer》に地上生物が押さえられ、思うように攻められないのだ。

ササヌーも青を使っているから、飛行クリーチャーは何とかなるものの、このままではジリ貧である。オマケに、青であるが為に除去もままならない。
しかしさすがササヌー、「こんな事もあろうかと」ちゃんと渋い除去手段を用意していたのだ。その名も・・・
「《追い返し/Repel》+《予報/Predict》」コンボだ!
二枚使って一枚除去して二枚引ける・・・リミテッドでは十分だな。

さて、ようやくその二枚を揃えたササヌー、意気揚々と安藤のエンドに《追い返し》をキャスト、無事カウンターもされずに通り、《セファリッドの家来》はライブラリーのトップへ。そして予定通り《予報》をキャスト!
・・・そして事件は起こった・・・。

ササヌー「では、《予報》をキャスト。対象はそっちのライブラリーね」
安藤「へいへい。一応、名前は?」
ササヌー「そりゃあ、セファリッドの・・・・・・・・・あれ?」
安藤「え?」
ササヌー「セファリッドの・・・思い出せない・・・」
安藤「おいおい・・・」
ササヌー「セファリッドの・・・将軍?いや、そんなカード無いな・・・」
安藤「無いな」
ササヌー「家臣・・・なんか近いような気もするけど、違うな・・・当然、《斥候》じゃないし・・・《ものあさり》でも《競売人》でも《貴族》でも無いし・・・ぐああああああ、思いだせん!」
安藤「・・・」

そして数分経過・・・。

ササヌー「・・・じゃあ、カード名は・・・《島》で・・・」
安藤&ギャラリー「《島》かよ!」
ササヌー「だって、わかんないんだもん・・・」

まあ、《セファリッドの家来》を除去するという目的は達成できたけど・・・いくらなんでも自分で乗せたカード名を忘れるのはどうかなぁ・・・。

■Coverage をとろう!


「Ken Ho とオレ。意外なほど長い付き合いになった。」
で、オレらのSBJでの主な仕事は Live Coverage、実況中継を取る事なんだけど・・・今回はハマッたね。
何のことかというと、準々決勝での Ken Ho 対 Sylvain Lauriol の事。

試合開始が午前 9 時で、終わったのが午後 1 時半

って・・・どういうことだよなぁ。
4 時間半も 1 マッチに費やせるなんて事自体が俺には信じられないね。

まさか、この試合の Coverage とってる間にマスターズのドラフトが終わるなんて夢にも思わなかったよ(笑)。
両方長考しやがるから、真木と黒田の実況も間が持たなくて、俺をネタに盛り上がってたらしいし。観客がオレを見ながら笑ってやんの。マジ勘弁。

まあ、準々決勝 4 カードの内、あきらかにこの試合が時間かかることは分かってたんだけどね・・・誰もやりたがらなかったから、俺が、

「めんどくせえから、アミダで決めようぜ」

と言ったら自分にあたっちまいやんの。ヤレヤレだね。

もし、コレを読んでる人が俺に Coverage をとられるようなことになったら、可能な限り早く試合を終わらせるようにお願いいたします。ってか、長考野郎はオレはキライなんだよ。覚えといてくれ。
・・・でも最近、俺も考えるのが遅くなっちゃってねえ・・・(涙)。

■バスケで対決


「バスケだよ。バスケ。」

そして、プロツアーも無事終了して、最終日に会場をブラブラしていた時のこと。黒田に呼び止められる。

黒田「フジケン、バスケ行かへん?」
俺「ほう」

聞けば、何人かの外人が「バスケしたいんだけど近くに場所ある?」とのオファーがあったそうで。向こうは 4 人しかいないんで、人募集中とのこと。

で、俺も一応、中学高校 6 年間と、あと大学でも少々バスケをやっていたので一も二も無く参加。で、外人側のメンツを見てみると、

  • Skaff Elias(WoC のデザインチームの人。《Force of Will》とか作ったワルイ人)
  • Jon Finkel
  • Ben Rubin
  • Dirk Baberowski

・・・濃!

Finkel は見てわかるとおり 190cm はあるし、Skaff はめっちゃガタイいいし・・・。本格的にバスケしなくなってから 5 年は経過してるんで、かなり不安・・・。

そんなこんなで、総勢 10 人くらいが集まった。
で、わざわざ梅田よりも北の方まで行って 3 on 3 してきたわけなんだけど・・・。正直、大変だった(涙)。大体、はるばる日本までバッシュとボールを持ってきてるのがスゴイよな。話によると、プロツアー終了後のバスケってのはどうやら定番になってるらしい。

ゲームを始めてみれば、余裕でクラッチを決める Finkel、3 Point がバシバシ入る Baberowski・・・と、もうあちらさんのやりたい放題。体力無いと、やっぱ MTG も勝てねえや、と痛感したもんだ。Zvi が運動神経良いとは思えないけどな(笑)。

まあ、そんなわけで俺達も少し体を鍛えようという機運が高まってきたわけで、今後色々やっていく予定。

みんなも、少しは PC やカードから離れて、ちょっと体を鍛えてみるのもいいかも、なんて言ってみるテストで今回は終了!

Bad Playネタやその他何か面白い話があったら、
宛先: fujiken@hmx-12.net または finjuke@hotmail.com まで
ネタ不足が深刻だったり(笑)



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