Email a friend Printer Friendly

~強迫するのも楽じゃない~ 第四回:GP 福岡とか


Wednesday, March 6, 2002
 

日本は狭くていいねえ


「まあ、様々な意味でミスターグランプリ。今回は値千金のトップデッキってヤツを披露してくれた」
アメリカとかの場合、自国内のグランプリに出場するのは結構大変なのではなかろうか。なんせ、東海岸から西海岸へ行くのなんざぁ、お手軽な旅行とはちょっと呼べなさそうだ。

まあ、「国土」に関する概念が根本的に違うから比較してもしょうがないのかもしれないが、その点、日本、特に東京に住んでいる俺らなんかは恵まれてるとつくづく思うね。なんせ北は北海道、南は沖縄、長くて二時間も寝てりゃあ国内主要都市には行けちまう。

狭い、って事も視点を変えてみれば長所にもなりうる・・・ま、そんな事はさておき、嬉しいことにたった一時間半で(体感時間は 15 分くらいだが)福岡までやってきたって訳だ。

シールドって運ゲー?

リミテッドのグランプリの予選(初日)ってのは、古今東西シールドと相場が決まってる。まあ、決まってはいるんだけど・・・やっぱこれ、運ゲーだよな。強い、とまでは言わなくてもそこそこのパック貰わないと比較的どうしようもない。例えば、俺が GP 静岡で貰ったパックなんざぁ、悲惨そのもの。本当に開けた途端に帰ろうかと思ったもんなぁ・・・。とまあ、座った場所によっては往復の旅費をドブに捨てたも同然な訳で・・・正直、シールドはやめて欲しいね、もう。遠路はるばる来た人がひどいパック引いてると、めちゃくちゃ可哀想だし。

とは言うものの、これに代わるアイディアが無いのもまた事実。数百人単位でドラフトするなんざぁ、正気の沙汰じゃないし・・・。結局我々プレイヤーは、この運ゲーと末永く付き合っていくしかないんだろうねぇ。せいぜい、日頃の行いを良くするよう心掛けようか(笑)。

さて、かくいう俺が今回貰ったパックだけど・・・これが強い。メチャクチャ強い。はっきり言って、ドラフトでもこんなデッキできねえよ!って言うくらい強かった。おおまかな内容は Coverage のどこかに載ってるからそれを読んでもらうとして、日頃の行いを良くしておいて本当に良かったと思ったね(笑)。
そんなボケはともかく、初日は 6-1 という結果に終わった。中村聡戦は、正直事故らなければデッキ的に絶対負けなさそうなだけに残念だね。ま、それも Magic。仕方ない。

BYE にまつわるエトセトラ

んで、二日目突破のボーダーラインは 5-2 の上位、すなわちオポーネントマッチパーセンテージ(以下、 OPP )が高い者が通過することが出来た。さて、この OPP だけど、BYE なしの人が 5-2 だった場合と、3BYE の人が 2-2 で 5-2 になった場合とどちらが高くなると思う?
正解は、3 BYE の人の方が普通は高くなる。要するに、不戦勝が多けりゃ多いだけ色々な面で有利になるって訳だ。BYE ってのはただ勝ち数が増えるってだけじゃなくて、こういう地味ながらも重要な点でボディーブローのように効いて来る。
トッププレイヤーの間じゃ「3 BYE にあらずんば人にあらず」などと言われているが、これは決して BYE が無い人を揶揄しているのでは無く、上のような事実が反映されている言葉なんだ。あの石田格でさえ、GP 香港の時には 2 BYE が故の OPP 差で初日で姿を消している。斯様に GP における BYE は重要なのだ。可能ならば、常に 2BYE は欲しいね。

しかしながら、BYE を得る方法は非常に限られている。一番知られている方法、すなわちレーティングによって 3BYE を得ようとした場合、リミテッドに関して言えば 1900 点以上というかなり厳しいハードルが設けられている。実際、これかなり厳しいよな。今、これを書いている時点でのランキングを調べてみても、 1900 点以上って全国で 29 人しかいないし。

そこで、誰にでもチャンスのあるもう一つの方法が、トライアルトーナメントで勝利することだ。トライアルは GP と同じレギュレーションで行われ、その GP の前日、一回前の GP の二日目、そのほか DCI ジャパントーナメントセンターなどでは数回開催されているようだ。このトーナメントで優勝すると、3BYE がもらえるって訳だ。
俺も今回はレーティングでは 2BYE しかなかったので、トライアルに出場して 3BYE を得ることが出来た。同じレギュレーションで開催されるので練習にもなるし、GP に出場する人は可能ならばトライアルにも出るようにしよう! かなりオススメ。

閑話休題:Best Play of the Week

今回は初めての Best Play の登場だ。・・・というか Bad Play のネタが無い! 最近、俺が身内のプレイ中に近づくと、みんな急に慎重にプレイしだしやがってさ(笑)。全国各地からのタレコミ希望~♪

「それ吸いすぎ!」

ある休日の午後、俺とジョンこと景山太郎はマネドラ(4 人ドラフト)でチームを組んでいた。ジョンのデッキは青緑。だが《踏み荒らし/Overrun》が搭載されているとはいえ、青い割には飛んでいる訳でもなくバウンスも無く、緑の割にはクリーチャーが小さい。まあ、小さい分数は入っているのだが、はっきり言ってお粗末な陣容だ。
だが、このデッキにはたった一枚だけ黒いカードが入っていた。そのカードこそが、我々に晩ゴハン、いや勝利をもたらしてくれた・・・。

その一戦目、景山は浅利浩三と対戦していた。なんとか《リスのお喋り/Chatter of the Squirrel》《ドングリの収穫/Acorn Harvest》などからのリストークンで持ちこたえてはいたものの、戦線が崩れだすのは時間の問題に思われた。

景山「《綿密な偵察/Deep Reconnaissance》で《沼/Swamp》持ってきまーす。」
浅利「ええで(ふーん、三色か。苦しそうやな)。」

景山「エンドです。」
浅利「ほな・・・アンタップしてアタック。」

景山「歩いてるのはリストークンでチャンプ。飛んでるのは通します。」
浅利「(もうちょいやな)んじゃ、エンド。」
景山「ドロー・・・えーと、《沼/Swamp》から黒マナ出します。で、その沼を《クローサの修復者/Krosan Restorer》でアンタップします。」
浅利「(ダブルシンボルかいな。事故ッとったんかな?)」

景山「6 マナ・・・《苛性タール/Caustic Tar》をこの土地に貼ってエンドします。」
浅利「キッツいな~(でもまあ、ほとんどライフ満タンだしダメージレースはなんとか勝て・・・あれ!?)。」

Krosan Restorer
クローサの修復者
2 ManaGreen Mana
クリーチャー ― ドルイド
1/2
Tap:対象の土地 1 つをアンタップする。
スレッショルド ― ct:対象の最大 3 つまでの土地をアンタップする。(この能力はあなたの墓地にカードが 7 枚以上ある場合にしかプレイできない。)

浅利「土地起きんじゃん!」
景山「起きますが、何か?(ニヤリ)」

浅利「(だあああああ、急がんと)しゃあない、コレとコレとコレでアタック!」
景山「《一瞬の平和/Moment's Peace》~♪で、エンドに 3 点~♪」
浅利「だああああ。」

浅利「アターーーーーック!」
景山「《一瞬の平和/Moment's Peace》をフラッシュバックで~♪ エンドに 6 点~♪」

景山「で、アップキープに 6 点ですが、何か?」
浅利「なんちゅう負け方や・・・(涙)。」

青緑デッキにタッチ《苛性タール/Caustic Tar》。
で、《クローサの修復者/Krosan Restorer》イッパイ・・・。この後もこのコンボは炸裂しまくっていたようで。

景山「まあ、《綿密な偵察/Deep Reconnaissance》2 枚入ってるから沼引けるしね。《クローサの修復者/Krosan Restorer》いれば《苛性タール/Caustic Tar》面白いかな~って。でも、ホント黒いカードコレだけなんだよね。あ~面白かった♪ 何点吸ったか分からないよ、ハハハ。」

という景山君の大活躍(二勝)で、俺(一勝一敗)も晩ゴハンにありつけましたとさ。 というお話。

そして二日目

4-2 で 14 位でした。おわり。

いや、もう勝てないね、ホント。負けたのは池田とイタルが相手だったんだけど、なんつーの、やる前から勝てるイメージが湧かないんだよね。しかし、7-1、4-2 じゃ BEST8 残れないって・・・厳しい…。身内からは結構成績残してるように言われてる俺だけど、実は全然勝ってない。何しろ GP の BEST 8 に残ったのはたったの 2 回しか無い訳で。んで、たまたまその 2 回とも優勝しちゃってるってだけなんだよな。馬で言えばダイユウサク、タヤスツヨシと言った所か。・・・う~ん、ダメっぽいな。

そんなこんなで決勝ドラフト。…またイタル残ってるし(笑)。テイエムオペラオーは羨ましい・・・。競馬知らない人は置いてけぼりですな。スイマセン(笑)。
優勝はご存知の通り Alex Shvartman だったんだけど、これは非常に嬉しいね。俺が GP 台北で優勝した時その準々決勝の相手が Alex で、それ以来親しい仲だったりする。当時は俺もバリバリプロツアーに行ってたし、Alex もその頃からしょっちゅう日本にきてるしな。その彼が日本で二回目の GP を制したのは非常に喜ばしいことだ。ちなみに「下手な鉄砲」が数打って当たってるわけ無いぜ、念の為。彼はプロツアー決勝ラウンドにも勝ち残ったこともある世界レベルの実力者だ。


「・・・森田にしてもモリカツにしても、キッカケ次第で勝ち始めるだろうな。って、今でも十分勝ってるけどな」
準優勝の森田は静岡に続いて 2 大会連続で涙を飲んでいるが、まあ、時間の問題だろうね、優勝は。
なんかちょっとしたことがきっかけで、キチンと優勝できるようになるから面白いよね。似たような境遇のモリカツもタイトルになかなか手が届いてないけど、まあ・・・みんなガンバレ(笑)。

いつもの話

今回は一言だけ。

「・・・誰も見てないと思ったら大間違い」

以上!!

「天知る、地知る、子知る、我知る」
―― 十八史略(楊震四知)

ご意見・ご要望・苦情・タレコミその他は、fujiken@hmx-12.net、finjuke@hotmail.com まで。



藤田憲一 archive 藤田憲一 archive

What is Magic?
PRODUCTS
 
MAGIC ONLINE
 
2008 Regionals
MESSAGE BOARDS
RULES