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Top 8 Profile

 

■ 小室 修(東京)赤白コントロール

 SBJ 「土地一枚、《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》《賛美されし天使/Exalted Angel》だったらキープする?」
 
 小室「電波で。」
 
 千葉商科大学四年生。小室が普段プレイしている場所は錦糸町のスコレー。しかし、その小室には最近付合いを深めている一団があった。それが「橋本連合」だ。見慣れぬ名前に戸惑われるかもしれないので、簡単にご説明を。

 八王子組と呼ばれるチームがあった。GP京都優勝の浅原晃、昨年日本王者の三津家和彦、GP仙台優勝の荒堀和明、湯浅健太郎、中島主税といったそうそうたるメンバーを揃えた一団だ。しかし、その拠点であった中島亭が仙台に移転し、湯浅が電脳世界であるヴァナディールへ旅立ち、三津家が就職を気に関西方面へと移動、荒堀も主戦場をアヴァロンの鍵へ。様々な経緯を経て、チームは半ば瓦解。

 そこから新しく誕生したのが橋本連合である。浅原晃を総長に迎え、今年の日本代表でもある熱田や、GP京都でトップ8に入っている高桑や、大沢、北山といったメンバーで構成されている。その根城が橋本にある高桑亭だ。

 小室はその橋本連合と、Magic Online や MSN メッセンジャーを使用し連絡を取り合っているという。ネット文化に根ざした新しいチームの形態だ。
 
 小室が使用するのはトップ 8 の 75 % をも占める赤白コントロール。彼が使用するバージョンの特徴は 61 枚目に急遽投入された《正義の命令/Decree of Justice》だ。聞くところによると、間際の調整の感触が良かったために急遽追加投入されたとの事。更に、ある秘密のトークンを使いたかったからとも。
 
 小室「決勝は、トークンでフィニッシュを。」
 

■ 黒田 正城(大阪)赤白コントロール

 Masters ヴェニスの優勝チーム、P.S.2 の精神的支柱がチーム最年長の黒田だ。チーム自体は黒田の就職やら何やらで解散してしまったが、アジア限定以外の海外タイトルを、日本に初めて持ち帰った功績は非常に大きい。このグランプリで、黒田はチームメイトの森田雅彦と仲良くトップ 8 進出。

 初日 6-1。負けた瞬間に思わず出たガッツポーズ。敗北をこれほどまでに喜ぶプレイヤーは黒田以外にいないだろう。なにしろ、初日全勝は黒田にとって鬼門。
 
 今年の日本選手権、GP 京都、昨年の GP 札幌で、黒田は誰もが羨む初日全勝を果たしている。
 そのどれ一つとしてトップ 8 に残る事は出来なかった。
 
 全勝に悪い事など一つも無い。無いのだが、こうなるとなんかちょっとこう験でも担いでみたくなるのが心情というもの。そして、そのオカルトが黒田にトップ 8 をもたらした。

 更に余計な材料を。今回初日を全勝で突破した藤田修は、二日目突如の体調不良によって大きく成績を崩してしまっている。くれぐれも全勝にはご注意を。まじか。

■ 逢坂 有祐 (北海道) ゾンビ招集

 北海道工業大学四年。遙々北海道から、友人の元へ一人でやって来た逢坂。今回のグランプリ参加のために来たわけでは無く、ついでな感じで。そのついでで、あっさりとトップ 8 に入ってしまうのが逢坂の才能を証明している。

 手稲に住む彼の近くにはデュエルスペースを構えたショップが無い。そのため、普段の練習は自然と友人の家を利用したものに。もっとも、あまり根を詰めたという感じではなく、スロットやカラオケや飲みといった遊びの一つにマジックを。更に、そのメインのメンバーはリミテッド志向が強く、構築は残りの限られたメンバーとしか出来ない。

 そんな環境にも関わらず逢坂は常に成績を残してきた。過去、マスクスブロック構築だった New York、Chicago と Pro Tour にも二度の参加経験有り。今回と同じパシフィコ横浜で行われた 2001 年の GP 横浜でも、初日 7-1 の好成績を残している。その時はうっかりしたデッキ登録ミスを含めて二日目進出を果たせなかったが、今回無事に敵討ち。

 逢坂が今回使用するのは、最終日にただ一人残ったゾンビ招集だ。そのデザインはかなり癖の高いもので、メインに《有毒グール/Noxious Ghoul》以外の除去要素が無い。天敵であるゴブリンデッキにどうやって対抗してきたのだろうか。

 SBJ 「ゴブリンと当たった回数は?」
 
 逢坂「一回。」
 
 なるほど。ついでに今回の豊富を。

 逢坂「3 ターン目に変異って言われなければ。」

■ 中村 修平 (大阪) 赤白コントロール

 2001年の GP 神戸、2002年の GP 宇都宮。森田雅彦・藤田修という二大シルバーコレクターの座を虎視眈々と付け狙うのが、しゃみしゅーの愛称で呼ばれる中村修平だ。

 自ら調整した赤白コントロールを使用し、今回で四度目のトップ 8 入り。彼のデザインはメインの《滅殺の命令/Decree of Annihilation》を一枚にした比較的丸いタイプ。サイドに追加で一枚と《奉納/Oblation》二枚、《窯口のドラゴン/Kilnmouth Dragon》が二枚用意されているが、今回ずらりと並んだ赤白コントロール構成を考えると、微妙に苦しいかもしれない。

 しかし、だからこそ彼の本領の真価が問われるのではないだろうか。
 
 それが口八丁だ。

■ 森田 雅彦 (大阪) 赤白コントロール

 本家シルバーコレクター。すっかり国内を代表するプレイヤーの一人として貫禄と風格をつけてきた森田。今回が六度目のグランプリトップ 8 となるが、その内 3 回が準優勝だ。静岡では山田屋「ゴージャス」耕平に、福岡では Alex Shvartsman に、札幌では熊谷真一に。いずれも後一歩、紙一重の戦いに敗れ目前でタイトルを逃している。だからこそ、森田がこの戦いに臨むモチヴェーションは非常に高い。どのぐらい高いかというと。

 Aqua Soul の T シャツを着せられちゃうほどだ。
 
 ...さすが関西いじりパワー。解説を入れておこう。GP 名古屋の行為により資格停止処分を受けていた堂山剛が今回から戦線に復帰しているが、彼が経営していたショップの名前が Aqua Soul である。晴れの舞台で着るにはなかなか色々と面白い T シャツだが、だからこそ着せられちゃうわけで。

 Masters Venice で優勝した P.S.2 の一員でもある森田は、ベルリンで行われた今年の世界選手権参加を藤田剛史と共に見送った。世界選手権「後」に始まる新たなマスターズ賞金体系と、夏休み真っ最中で高騰しているベルリンへの旅費を計算した結果だ。来年のマスターズランキングに反映されない世界選手権に旅費を費やすよりも、その費用で反映される各 Pro Tour 、グランプリに参加した方が新マスターズランキングにおいて優位に働くからだ。

 世界選手権を切り捨て、横浜一本に絞って調整した森田のデッキには絶妙な仕掛けが施されている。その最も特徴的なカードが《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》だろう。土地でありながら生物。《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》だけでは無いクーガーの採用が八枚フル投入された《稲妻の裂け目/Lightning Rift》と《霊体の地滑り/Astral Slide》を支えている。

■ 百瀬 一之 (東京) 赤白コントロール

 P.S.2 と並ぶ日本最強クラスのリミテッドチームが Panzer Hunters だ。Masters チーム戦、二年連続準優勝。Masters という大会形式が Pro Tour Point による賞金体系へと変更されてしまった以上、二度とこの成績を上回る事は出来ないあり得ない。

 Panzer Hunters は指揮系統の全てを石田格が担当し、百瀬と安藤玲二が作られたデッキで戦う構成をとっている。動じず焦らず揺るがず。ただ淡々とプレイするのが百瀬のプレイスタイルだ。ブラフ等の余分な情報を発する事無く、ただ独自の理念に基づき行動する。リアクション系プレイヤーにとっての天敵だ。

 個人戦では、2000年に行われたグランプリ札幌以来のトップ 8 入賞。今回使用するのは、メインから《窯口のドラゴン/Kilnmouth Dragon》を四枚投入した変形の赤白コントロールだが、チーム戦で磨き続けた腕前を発揮する事が出来るだろうか。
 
 準々決勝の相手は、ヴェニスで Panzer Hunters を破って優勝した P.S.2 の黒田正城。
 リベンジなるか。

■ 加藤 一貴 (愛知) 赤白コントロール

 愛称カズキ。現在 18 才の彼は、予備校に通う傍らでマジックの練習に励んでいる。その練習場所となっているのが、 Big Magic 名古屋店。練習相手には今年の日本王者 大塚高太郎や、小倉といったメンバーが。また、岡本尋や、平林和哉といった面子とも関係をもっている。

 今回使用する赤白コントロールは、PTQ で森勝弘が使用していた物を原型に独自で調整を加えたもの。特徴的なのは、メイン 2 枚に加えサイドに一枚追加で用意されている《滅殺の命令/Decree of Annihilation》だ。

 コストの重いカードがメインダメージソースとなる同キャラ対決では、インスタントタイミングで全ての土地カードを葬りさる《滅殺の命令/Decree of Annihilation》こそが唯一勝利状況を封印してくれる必殺の護符となる。せっかく場の優位を得ても、マナさえあれば《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》によって用意にリセットされてしまうからだ。

 決め手が一枚多い方が有利であるのは自明の理。

 余談。実は彼がデザインしたデッキの使用者は、もっと増えていた可能性があった。信下順から「そのデッキを使いたい」と連絡を受け、カードが足りないながらも必死に追加で用意したカズキ。その彼に信下が用意したお礼の言葉がこれ。

 信下「やっぱ、いいや。」
   

■ 山岸 裕一 (石川) ゴブリン

 石川高等専門学校電機科の四年生、現在19才。テンペストが発売された時期にマジックを始めた山岸は、Future Bee 石川を拠点としている。この店には二年前の日本王者、松尾五郎が。

 その松尾五郎は、グランプリ横浜に向け必死にカードを集めた。無理矢理に無理難題に強引に。責任感の強い松尾。勿論そこまでしてデッキを用意したからには。

 横浜。超ばっくれ。
 
 日本王者は一味違うなぁ。

 話を山岸に戻そう。筆者も聞いてたまげたのであるが、山岸は Pro Tour 横浜で 19 位の成績を残していた。準優勝の大礒と 3 位に入賞した池田の成績が余りにど派手だったが為に目立たなかったが、19 位も相当に素晴らしい成績。これが他の Pro Tour であれば日本人最上位として脚光を浴びるべき数字だ。

 そして、今回も見事にトップ 8 入り。今後が楽しみな存在だ。



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