フーバー(Huber) : BGw “The Rock”
大塚: UB Mannequin
国別対抗団体戦で日本代表をこてんぱんにのしたのがスイス代表。そして、2位以下にマッチポイント20点差という大差で決勝ドラフト進出を果たしたスイスの中心メンバーが、このクリストフ・フーバー(Christoph Huber)である。
そんなわけで、元日本王者として世界選手権で日の丸を掲げたことのある大塚 高太郎(神奈川)としては、この準々決勝の試合は代表チームの敵討ちという意味合いも出てくるのだった。
大塚 「僕が勝ちますよ」
寡黙な大塚が、決意の言葉を口にした。
Game 1
断固たる決意が、勝利の女神を引き寄せる。
先手フーバー、テイクマリガンから2マナでストップというマナトラブル。
大塚は《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》、《時代寄生機/Epochrasite》、《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》とダメージソースを高速展開し、幸先良い白星スタート。
大塚 1-0
大塚のサイドボーディング:
IN
+2 《滅び/Damnation》
+2 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》
+3 《名も無き転置/Nameless Inversion》
+2 《説得/Persuasion》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
OUT
-3 《謎めいた命令/Cryptic Command》
-3 《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》
-1 《熟考漂い/Mulldrifter》
-1 《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
-1 《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》
-1 《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》
-1 《精神石/Mind Stone》
Game 2
先手マリガンのフーバー、またしてもテイクマリガンからマナトラブル。《思考囲い/Thoughtseize》しながらなんとか《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を展開していくが、大塚の《名も無き転置/Nameless Inversion》がこれを許さない。
《時代寄生機/Epochrasite》2枚でダメージを稼ぎ出す大塚。フーバーはなんとか《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》を《名も無き転置》で除去してカードアドバンテージ面で大きな格差がつけられるのを阻止しにかかったが、マナを順調に伸ばして大塚は5マナで《熟考漂い/Mulldrifter》で航空戦力と2枚のカードを同時に手に入れる。
6ターン目になんとか3枚目の土地を引けたフーバーはX=1の《不敬の命令/Profane Command》で墓地から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を回収し、続くターンに

で《仮面の称賛者/Masked Admirers》のキャントリップで土地をドロー。遅ればせながらマナベースを構築しはじめていき、とうとう《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》の展開にまでこぎつける。さっそくサーチ能力を起動し、「待機」キラーの《裂け目掃き/Riftsweeper》をライブラリーの上に置いた。
もっとも、航空戦力擁する大塚は《リリアナ》をアタックによって葬り、掟破りの《リリアナ》がえしでフーバーの手札を攻めはじめた。これを受けて、次のターンに手札をすべて使い切るフーバー。まずは《叫び大口/Shriekmaw》で《熟考漂い》を破壊し、続く《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のプレイから3/3トークン展開。
状況を完全にコントロールしている大塚は、まず《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》で《ガラク》をバウンスし、それを《リリアナ》の能力でディスカードさせる。敵の必死の反撃を一度ブロックでさばいてから、《滅び/Damnation》で一掃。
無人の荒野で能力を起動しはじめる《リリアナ》を前に、まもなくフーバーは投了に追い込まれた。
大塚 2-0
Game 3
ここまで完全に大塚ペース。通常のラウンドなら試合が終わっているところだが、決勝ラウンドは三本先取のマッチであるため、フーバーには反撃のチャンスが残されている。
みたび、先手をとったフーバーが《思考囲い/Thoughtseize》で大塚のハンドを攻撃し、《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》によって《精神石/Mind Stone》を破壊する立ち上がり。《樹上の村/Treetop Village》と《シャーマン》とがダメージレースでリードをフーバーにもたらし、さらにフーバーは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》からトークンを呼び出す展開となる。
マナが伸び悩んでいることが大きな問題となっている大塚は、なんとか5ターン目に4枚目の土地を確保して《滅び/Damnation》をプレイ。盤面に一瞬の静寂を取り戻すが、敵陣には《野生語りのガラク》からのさらなるトークンがすぐさまあらわれ、続くターンには土地をアンタップする能力からX=5での《不敬の命令/Profane Command》が飛んでくる有様。
「想起」で《熟考漂い/Mulldrifter》を使用してのドロー加速から打開策を模索したい大塚だったが、挽回するだけの時間をフーバーが与えてくれなかった。かくて、スイス人のフーバーが一矢むくいる。
大塚 2-1
Game 4
この準々決勝ではじめて先手でゲームをスタートする大塚 高太郎。2ターン目に《時代寄生機/Epochrasite》召喚、3ターン目に「想起」で《熟考漂い/Mulldrifter》による2枚のドロー、4ターン目には《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》をセットしつつ2体目の《時代寄生機》展開という好調な滑り出しを果たした。
他方、またしてもマリガンを余儀なくされたフーバーは4ターン目に《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》で《時代寄生機》の片割れを破壊するスタート。大塚がダメージレースで先行する。
ここでさらに大塚は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》でフーバーの土地をバウンスして時間を稼ぎ、続くターンには《説得/Persuasion》で《ヴィリジアンのシャーマン》のコントロールを奪って攻勢を維持。傷口をふせがなければならないフーバーは2発の《名も無き転置》で《泳ぐもの》と《シャーマン》除去しにかかった。
劣勢のフーバーは《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》から《裂け目掃き/Riftsweeper》をサーチしてくる動きを見せるが、大塚は落ち着き払ってアタックを継続。「待機」のあけた4/4《時代寄生機》を本体に、2/1《フェアリーの集会場》と1/1の《時代寄生機》をプレインズウォーカーに突撃させた。
しかし、フーバーも《不敬の命令》X=3で《ヴィリジアンのシャーマン》を墓地からつり上げ、《時代寄生機》を破壊。「待機」されたところをさっそく《裂け目掃き》で撃墜するというプレイを見せた。ここからの逆転はかなうだろうか?
だが、大塚は力強かった。除去呪文であり回避能力もちクリーチャーである《叫び大口/Shriekmaw》で《シャーマン》を、《名も無き転置》で《裂け目掃き》をなぎはらい、血路を切りひらいたのだ!
大塚 3-1
大塚 高太郎、準決勝進出!!