ラウンド 1: 藤田 憲一 vs. 加藤 一貴

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緒戦から実現したグランプリ2勝プレイヤー同士による対決

10年目の鉄人が、グランプリ2勝の猛者を迎え開幕戦のマウンドに現れた。

藤田 憲一(東京)の人となりについてはBlog記事をご覧いただくこととして、彼はこうしたプレミアイベントに参加するのは久しぶりながら、その表情はいつもと変わらぬ落ち着いたもので、ゆっくりと席に着いた。その黒いデッキには、第9版のリストを見たときから心に決めていたカードがあるのだろう。

相対する加藤 一貴(愛知)も、最近ではイベントで姿を見かけることのなかった一人だ。しかし彼は昨日のオープン予選に現れ、以前の実力そのままに予選を勝ち上がってこの場にいる。その手には、塩津 龍馬謹製という赤単デッキが握られている。

果たして、久々の大舞台で良い滑り出しを迎えるのはどちらだろうか。

Game 1

ダイスロールで藤田が先攻。しかし、彼の10年目は苦笑とともにマリガンすることから始まった。

期待を裏切ることなく、彼は《沼/Swamp》をプレイグラウンドに置く。だが、対して加藤はオープン予選の勢いそのままに、朝一番から《金属モックス/Chrome Mox》→《炎歩スリス/Slith Firewalker》の猛ダッシュ。さらに藤田のクリーチャーを《マグマの噴流/Magma Jet》で薙ぎ払いつつ《炎歩スリス/Slith Firewalker》2体目と《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》で突撃。

これを逆転することはできず、藤田は緒戦を落とした。

藤田 –0 加藤 –1

Game 2

念入りにサイドボードをした後、藤田はスムーズに《霊気の薬瓶/AEther Vial》からの発進を決める。対して加藤は《マグマの噴流/Magma Jet》、《ショック/Shock》で相手の戦力に対応していく序盤だ。

だが、藤田は攻撃をかわされながらも、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》と装備品を並べつつ、静かに時をうかがう。

そして土地が4枚で止まり、有効な攻め手を見せられない加藤に対し、カウンターを6個満載した《霊気の薬瓶》から《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》を盤面に叩きつける藤田。

《光と影の剣》こそ《かまどの神/Hearth Kami》でさばかれたものの、続いて現れたのは…彼が愛してやまない復活のカード。

《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》だ!

これには火力で対処できた加藤だったのだが、その前に彼はミスを犯していた。先ほど《鬼の下僕、墨目》を《かまどの神》でチャンプしつつ《光と影の剣》を処理したとき、「戦闘ダメージを与えることを宣言し忘れ」てしまっていたのだ。

それがためにこの忍者への対処手段を失い、投了することになってしまった加藤。そのポーカーフェイスの中には、わずかな自分への呆れを見て取れた。

藤田 –1 加藤 -1

Game 3

地味なスタートとなってしまった加藤に対し、藤田は後手ながらまたしても第1ターン《霊気の薬瓶》から。エクステンデッドで禁止カードに指定されたほどのポテンシャルを持つこのカードは、とかく重くなりがちな藤田のデッキに滑らかな展開を与えてくれる。

今回も藤田が先手を奪い加藤がそれに対処する展開に。しかし、何とかさばいてはいるものの、加藤は土地が2枚でとまってしまって苦しい。

しかし、《梅澤の十手》を無視してでも将来のガンとなる《霊気の薬瓶》を除去し、風向きは徐々に加藤に向き始める。

出すカード出すカードをことごとく火力で撃墜される藤田は、「なんぼあるんだよ」とボヤき節。1対1交換に加え、《マグマの噴流/Magma Jet》によるライブラリ操作がなせる業だ。

一向に減らない加藤のライフ。準黒単vs. 赤単という、いくらでも早期決着が望めそうなマッチアップにもかかわらず、盤面には奇妙な膠着が訪れた。加藤がついに《かまどの神/Hearth Kami》で攻勢に出られるかという場面になり、ここで時間を使って考える藤田。

苦渋の表情で自らの《梅澤の十手》を壊しながらも《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》という決断を下すも、それすら《火山の鎚/Volcanic Hammer》で叩き落す加藤。続く《ヴィリジアンのシャーマン》《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》の展開には、満を持して《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》で襲い掛かる。

これを《ヴィリジアンのシャーマン》のチャンプブロックで対処した藤田は、しばし考えつつ《梅澤の十手》を《鼠の短牙》に持たせて攻撃。

返す刀で加藤もこの十手を《粉砕/Shatter》して攻撃するが、藤田もきっちり《恐怖/Terror》。藤田は《鼠の短牙》を《憎まれ者の傷弄り/Stabwhisker the Odious》としてじわじわと包囲網を狭めていく。

逆に、攻め手を徐々に失っていく加藤は、最後のクリーチャーとなる《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》&《火と氷の剣》に全てを賭けるしかない。

だが、加藤は大事なことを忘れていた。藤田の土地の中に、《烏羅未の墳墓/Tomb of Urami》があったことを。

 

藤田 –2 加藤 -1

敗れはしたものの、加藤は自らのデッキに手ごたえを感じている様子だった。流れは明らかに加藤、というシーンも多くあり、まだまだ巻き返しは期待できることだろう。そして多くを語らない鉄人は、静かに好発進。

藤田 憲一 Wins!

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