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Day 2 Metagame Breakdown

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By Jun’ya Takahashi

 
37 キスキン/Kithkin
30 フェアリー/Faerie
10 多色トースト系/Quik’n Toast
10 ウィザード/Wizard
9  赤バーン/Mono Red Burn
6  ドラン/Doran, the Siege Tower
6  エレメンタル/Elemental
5  赤単シャーマン/Mono Red Shaman
4  白単コントロール/Mono White Control
3  エルフ/Elf
3  多色シャーマン/Shaman
2  《羽軸トゲ》+《献身のドルイド》無限コンボ/Infinite Quillspike and Devoted Druid
1  黒単コントロール/Mono Black Control
1  白黒トークン/WB Tokens

キスキン

事前情報から最大勢力候補として噂され、結果的にもその隆盛をフェアリーと分け合う形で2日目の半分を占めることになった。その基本的なコンセプトとしては、《幽体の行列/Spectral Procession》、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》によるトークンの展開を《鏡編み/Mirrorweave》とロード(プラス修正を与えるクリーチャー)でバックアップするデッキだ。この環境のメタゲームを語る上で常に槍玉に上げられるデッキタイプなので、《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》や《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》による同系勝負を意識した構成が多く見られた。当然なことではあるが他のデッキからも強く意識されており、《魂を吹き消すもの/Soul Snuffers》、《炎渦竜巻/Firespout》、《雷雲のシャーマン/Thundercloud Shaman》、《神聖なる埋葬/Hallowed Burial》等による対策がされているためメタゲーム上は不利な印象は受けたが、それを跳ね除けるほどの力を持っていることはこの人数が証明している。

フェアリー
 
キスキンと共に二大巨頭として目されたフェアリーも下馬評通りの結果を見せた。《苦花/Bitter Blossoms》を中心に《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》《ウーナの末裔/Scion of Oona》のフェアリー軍団を《謎めいた命令/Cryptic Command》等のカウンターで援護するデッキ。特に《苦花/Bitter Blossoms》を展開できたゲーム展開は凄まじく、とてもブロック構築のデッキとは思えない強さをみせる。しかし、その反面シナジーカード(カード同士の連動を意識して投入されているカード)が多いため、動かないときは動かない脆いデッキという側面もある。

キスキンと同じく、《雲打ち/Cloudthresher》や《山背骨の発動/Knollspine Invocation》、《薄れ馬/Wispmare》等の対策はほぼ全てのデッキが行っており、「キスキンかフェアリーのどちらかには戦える」がこの環境における存在条件のようだ。

多色トースト系

「現世界最高のビルダー」の称号をもつマニュエル・ブッチャーによって作られた「クイックントースト」を源流に汲む多色コントロール。リセットスペルで場のクリーチャーをコントロールし、《熟考漂い/Mulldrifter》《思考の泉/Mind Spring》によるカードドローで手数の差をつけて、《雲打ち/Cloudthresher》や《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》等の対処されにくいフィニッシャーでゲームを決める、という非常に古典的なコントロール。鮮烈地形と《反射池/Reflecting Pool》の恩恵によって多色化が容易になっているこの環境ならではの構成となっており、《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》によるマナ阻害は重大な弱点だ。

リセットスペルが豊富なためキスキンには有利な一面を見せるが、動きがとても大振りなおかげでフェアリーに対しては《雲打ち/Cloudthresher》と《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》によるピンポイント戦略しか残されていないため不利とされている。しかし、GPのような大規模トーナメントにおいてはメタゲーム外のデッキとマッチアップされることも考慮して、カードパワーの高いデッキを選択することは唯それだけでメリットとなる。

ウィザード

《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》を中心に主に《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をフィーチャーしたデッキ。《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》のクリーチャータイプの恩恵を受けるためにマーフォークで周りを固めるのが普通だが、渡辺雄也(ルーキーオブザイヤー)の開発した《苦花/Bitter Blossoms》《名も無き転置/Nameless Inversion》の黒とハイブリッドした新しい形も多く見られた。《目覚ましヒバリ/Reveillark》と《銀エラの達人/Silvergill Adept》によるアドバンテージと最強カウンターこと《賢人の消火/Sage’s Dousing》で優位を掴んで《鏡の精体/Mirror Entity》が勝利をもたらしてくれる。

《誘惑蒔き/Sower of Temptation》がキスキンに、軽いパーマネントとカウンターがフェアリーにと、どちらにも悪くない勝負が出来るのが魅力なデッキタイプだが、やや安定性と地力が足りないのが欠点か。

赤バーン

GP直前の週のGPTで一般的になったデッキタイプ。《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》と苦手なクリーチャーは多いのだが、それらが投入されているデッキタイプの衰退によって浮上してきたと表現したほうが正しいかもしれない。このデッキは環境で数少ないクリーチャー以外のダメージソースを有していて、更にクリーチャーの選択も《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger》《復讐の亜神/Demigod of Revenge》という環境の基本除去である《名も無き転置/Nameless Inversion》《叫び大口/Shriekmaw》の影響を受けないものを選択している。

デッキのメタゲーム上の有利などはあまり存在しない代わり、不利であることも少ないという中立的な存在だが、GP直前で情報が流れてしまったことはやや向かい風かもしれない。

ドラン

《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を中心に構成されているデッキタイプで、環境初期はドランが非常に対処されにくかったため数多く存在していたが、《外身の交換/Crib Swap》の流行によって最近では数を減らしているデッキだ。しかし、カードの強力さでいうと《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》《不敬の命令/Profane Command》というかなり強力なラインナップなため、決して弱いデッキではないということは付け加えなければならない。

それでも、種族をフューチャしたデッキが多い中でノンシナジーのデッキであるこのデッキは、他のデッキに比べて爆発力が劣ってしまう。ほぼクリーチャーのみの構成ということでカードアドバンテージが取りにくくなっているのも、残されている重要な課題だ。

エレメンタル

《花を手入れする者/Bloom Tender》と《概念の群れ/Horde of Notions》。厳密なコンボとはいえないものの、決まってしまったときに圧倒的なパフォーマンスを見せる。《熟考漂い/Mulldrifter》《雲打ち/Cloudthresher》《目覚ましヒバリ/Reveillark》《叫び大口/Shriekmaw》等の強力なエレメンタルを《煙束ね/Smokebraider》と《花を手入れする者/Bloom Tender》によるマナブーストでサポートするデッキ。特に《概念の群れ/Horde of Notions》と《目覚ましヒバリ/Reveillark》の強さには目を見張るものがあり、その単体での強さは環境に存在する他のデッキを圧倒する。

多色トーストと同じように大振りな動きをするところが利点であり、同時に欠点にもなっている。フェアリーのカウンターや《外身の交換/Crib Swap》、《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》を克服できればまさに最強のデッキだが、現在はまだその壁が余りにも高いようだ。

赤単シャーマン

《憤怒の鍛冶工/Rage Forger》を中心にありとあらゆる赤いシャーマンを集めてみたのがこのデッキ。単体でのカードパワーはとてつもなく低いのだが、カードコンビネーションの重要さを再認識するようなゲーム展開を見せて1ターンの攻撃で15点くらいのダメージなら平気で叩き出してしまう凶暴さがある。しかし、あくまでもカード単体での力は低いため、少し妨害されたり、少し土地を引きすぎてしまったりすると一瞬で負けてしまう儚さも混在している。

とにかく構成されているパーツが軽いため、スピード勝負においては後れを取らないのが、スピード勝負となっているこの環境では非常に魅力的だ。残る課題は安定性か。

白単コントロール

「フェアリーは無視」という力強いコメントを元に作られたデッキで、金子 真実、樽 元気、中島 主税、石川 錬という使用者も力強いことで注目されているデッキ。《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》と《神聖なる埋葬/Hallowed Burial》をメインボードから採用しているためキスキンには非常に強く、上のコメントの通りフェアリーには厳しい。しかし、レシピから受ける印象としてはキスキンから低マナ域を抜いた形なので、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》《幽体の行列/Spectral Procession》などの強力なスペルが通ってしまえばゲームを決める力があるため、絶対に勝てないということでもなさそうだ。

面白いカードは《ルーンの光輪/Runed Halo》だ。指定《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》で相手の土地だけ寝るようになったり、指定《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》は言わずもがなである。これでトークンカードも指定できたら本当に素晴らしいのだが・・・

エルフ

「親和エルフ」という名前で親しまれており、《遺産のドルイド/Heritage Druid》と《エルフの行列/Elvish Promenade》による大量マナによる展開を狙うデッキ。キスキンに対する対策がそのまま効いてしまう為向かい風を受けているものの、爆発力には凄まじいものがあり、メタの2大巨頭にはスピードで勝っている。先ほどからの紹介でお気づきの方も多いとは思うが、スピードを得るために捨てているものがあるのだ。その「カード単体の力と安定性」は長いラウンドのGPではとても重要なファクターだ。デッキを作るとき、使うときにはそのバランスにも注意してみて欲しい。

多色シャーマン

Use card: Leaf-Crowned Elder

《葉冠の古老/Leaf-Crowned Elder》のアドバンテージをフルに活用するためのデッキ。《低木林の旗騎士/Bosk Banneret》《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》《仮面の称賛者/Masked Admirers》《名も無き転置/Nameless Inversion》等のツリーフォークシャーマンが多く採用されており、その脇を《憤怒の鍛冶工/Rage Forger》による速攻で固めたものや、《山背骨の発動/Knollspine Invocation》《炎渦竜巻/Firespout》《雲打ち/Cloudthresher》《ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie》でコントロール力を高めた形がある。

メタの外のデッキにはとことん弱いのだが、メタ内のデッキにはそこそこ有利という特徴がある。そのためGP向けのデッキとは言い難い側面もあるが、族系がとても楽しいため、楽しくマジックを出来ることは間違いない。

《羽軸トゲ/Quillspike》+《献身のドルイド/Devoted Druid》無限コンボ

 -カウンターを利用した無限パワーデッキ。《消耗の儀式/Rite of Consumption》や《不敬の命令/Profane Command》による畏怖が勝利手段となっている。

白黒トークン

「トークン+《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》=最強」の方程式を探すデッキ。2ターン目《苦花/Bitter Blossoms》3ターン目《幽体の行列/Spectral Procession》4ターン目《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》の動きを想像するだけでワクワクしてくる。

黒単コントロール

 使用者インタビューによると「《堕落/Corrupt》と《鎮める者、アシュリング/Ashling, the Extinguisher》は強すぎる」らしい。恥ずかしながら使ったことが無い為、想像でしか解説できないのだが、多分《堕落/Corrupt》は6点以上飛ぶだろう。

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